プロローグ 最終決戦 〜希望をこの手に〜
もう1つの小説の続きより新しいのを書き始める私をお許しください。
知能を下げて直接的な表現を避けてお送りします。
〜魔王城 玉座の間〜
「ククク……っ!力はほぼ互角のようじゃなあ!勇者よ!」(我を見つめるダイヤのように輝くその目がたまらん♡)
「ああ、そのようだな!だが俺はこれまで幾つもの困難を乗り越えてきた!人々の祈り!悲しみ!その全てをこの剣に乗せるッ!!!」
鈍く光を放つ勇者の聖剣と、闇を纏いし魔王の邪剣が激しく鍔迫り、ぶつかり合い、火花を散らす。お互いに譲れぬ物がある。
2人の信念は刃と共に交差し、一進一退の戦いが数時間にわたり繰り広げられていた。
だがしかし紙一重、両者共にいつ生じてもおかしくなった隙が、魔王に出来てしまった。剣を強く弾き上げられ、大きく体勢を崩してしまったのだ。
……そして、その隙を見逃す勇者ではなかった。
「……しまっ……!」
「さらばだっ!魔王よ!!おおおおおおおおおおおお!!!!!!」
(ああ……出来るならこの時が永劫のものであれと……望みは、やはり叶わぬか。だが、この男に殺されるならそれも本望…………)
全身全霊の一撃が魔王へと迫る。しかし、この戦いの場には2人を除いて、もう1人存在していた。
「アスモデリア様ッ!させるかぁっ!!!」
魔王との決戦の前に、少しでも勇者の余力を削る為に急襲を仕掛けてきた、魔王の側近である『黒曜の知将』」の異名を持つキュリアス。
彼女はあらゆる策を弄したが、全て勇者に打ち砕かれ敗北し、魔力も底をついて満身創痍で今の今まで床に倒れていた。
だがしかし、決戦の最中に魔王と勇者の戦いで生じた大気中の魔力を吸収しており、虎視眈々と勇者の隙を狙っていたのである。
そしてこれは予想外であったが、アスモデリアに訪れた窮地に、渾身の不意打ちの魔法を勇者へと放つ。
「なんだとっ!?ぐああああああっ!!!!」
アスモデリアとの戦いで消耗していた勇者も、高速で放たれた魔法は回避が出来ず、直撃は避けられなかった。
勇者の身体は光り輝き始め、2人の戦いの衝撃によって空いた魔王城の天井から覗く、雷雲がひしめく黒い空へと飛び去った。
「はぁっ……はぁっ……ア、アスモデリア様、戦いに水を差すような真似をしてしまい弁解の余地もありません。罰ならばいくらでも!……ですがどうか!どうか!ここは一度、体勢を立て直し、再度、奴を迎え撃つべきです!」
「……ああ、そうじゃな。知将の名に恥じぬ働きぶりであった。キュリアスよ。我らも万全では無かった」(なんかもう再戦出来る流れじゃなこれ)
「私には勿体ないお言葉です」
「ところであの魔法、アレはなんじゃ」
「あの魔法は私の一族に伝わる秘伝魔法……『愛すべき無垢男児』というものです」
「えっなんて」
「えっ?」
「は?」
キュリアスが放った魔法は、どれだけの力量を持つ聖職者でも完全なる解呪は不可能な呪い、そして強制転移を伴う物だった。
〇勇者ルナト Lv91
・職業…勇者
・種族…人間
・年齢…23歳
・体型…年相応に筋肉質
〇魔王アスモデリア Lv92
・職業…魔王
・種族…魔族(超強いサキュバス)
・年齢…300歳(人間でいうと30歳くらい)
・体型…ボンッ・キュッ・ボンッ
〇キュリアス Lv85
・職業…幹部
・種族…魔族(結構強いサキュバス)
・年齢…280歳(人間でいうと28歳くらい)
・体型…ボンッ・キュッ・キュッ