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夜の指名依頼はもうやめて!~淫魔王・羞恥王・愚賢王のマルチジョブ無双~  作者: norikurun~のりくるん~
第2章 エリンとゾアの誕生日プレゼント~出発までの下準備
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冒険者ギルドに到着~エリンの濡れ場

 あとからギルドの受付の人に聞いた話だ。

「成功」「繁栄」「健康」「幸福」「旅の安全」。

 それが青緑の宝石――『ターコイズ』の石言葉だった。


 残念なことに、ゾアのセンスは親友のボクにしか知られていない。


「活かしどころがあると思うんだけどなぁ」

と、小さくぼやくものの、それは誰にも拾われることはなかった。


 ◇


「ようやく、第一歩だ。少しずつ努力してきたんだ。僕ならやれる。始まる前から躓いちゃいられないさ! じゃないと、いつまで経ってもこの領地から出られない」


 ゾアと別れた後、すぐさま決意表明し、エリンは息せき切ってギルドに向かったのだが、あいにく、かなりの人で賑わっていた。


「行列に並ぼうかどうしようか」


 少し悩んだ末に、自分の格好があまりにもあまりだと気付いたので、「一度、汗を流して着替える必要があるね」と、一旦家に戻ることにした。


 出鼻を挫かれた訳では無い、好意的な解釈も時には必要であると学んだだけだ。

 夜露と朝靄と興奮で全身をぐちょぐちょに濡らしたエリンは、急ぎ家路についた。


 ◇


 三十分ほどの全力疾走の末、少し閑散とした郊外の我が家にたどり着いた。


 湖の畔にある大きな赤い屋根の家だ。ここには家族四人で暮らしているが、エリンを始め、家族の朝は早い。


 父と兄は、玄関に掛けた外套が無いので、仕事に出掛けたようだった。

 母は、昼食用の食材を狩りに出掛けていると思われた。

 玄関に立て掛けられた、大剣やら色々な装備品が無かったのだ。


 皆、留守のようだった。


 不在を確認するやいなや、エリンは裏庭に飛び出して、井戸の水をひっかぶった。

 濡れ鼠ならぬ濡れエリンは後先など考えていられなかった。

 全身はビショビショ。拭くものなど何も用意されていない。


 水を含んだプラチナブロンド頭髪は、いつもより少し癖が強くなった。にも関わらず、頭頂部のひと束だけが、ぴょーんと重力に逆らっていた。


 伸びたアンテナを合わせてようやく、同い年の親友と同じくらいの身長だ。

 ゾアが高身長というわけではない。

 エリンの身体があまりに小柄すぎるのだ。

 ゾアの変声期を羨ましいと思ったのは、自身の成長があまりに遅かったからだが。

「――そんなことよりも、美少女よりも遥かに整ったエリンの顔立ちこそズルい」

とは、いつかのゾアの談である。


 水に濡れたゆるやかな癖っ毛はこの時間に限っては月色から、朝日の輝きへと変化していた。

 月夜には月の女神を思わせたが、今のエリンは、水の女神か太陽の女神の如し。


 今は家族全員が出払っていた。

 だから、誰もそんな感想を持つものは居ない――はずだった。


この度は私の作品を見に来てくださってありがとうございます(o^―^o)

少しお願いなのですが、1回だけでいいので!


↓の★★★★★を押して応援してください!


それだけで、がんばれます! よろしくお願いします!


ちなみにカクヨムの方で先行して公開しております。

良ければそちらにも遊びに来てください(o*。_。)oペコッ

https://kakuyomu.jp/works/16817330648256954539/episodes/16817330648373744485

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