午睡
女の子と見紛う程に華奢な肉体は、酷使に次ぐ酷使により休息を欲していた。
だから『お昼寝』をしていた。
――その『疲れ』の蓄積は夜明け前から始まっていた。
エリンはまず、訓練をした。
次に、ギルドマスターであるジェイコブとの試験と称した『死闘』を行った。
最後のとどめが、Sランク根菜とAランク魔牛の『お昼ごはん』だった。
その生還から、まだ数十分も経っていなかった。
ベッドに横になるのとほぼ同時に強制的なスリープ状態に陥った。
無意識下では回復に勤しみつつ、着々と午前中の戦後処理がなされていた。
いくつもの失態があった。故に、「二度と同じ手は食わない」とばかりに戦闘情報の体への還元作業が行われていた。すべては強くなるために習慣づけられていたことだった。
なお、そこに落とし込まれなかった情報は、弾かれ、忘却を前提とする『とあるの場所』へと放棄される。無から有を作り出せないように、有から無にはできない。睡眠にはその工程も含まれていた。
欲する情報とは、『強さに直結するもの』。
不要な情報とは、この場合は走馬灯から垣間見た『前世の記憶』。
投棄する場所は、エリンの『夢の中』だ。
エリンは今、夢の中にいた。
不要な情報と断じられた『前世の記憶』にどっぷり浸かっていた。
◇
エリンは今、夢の中で『ヴァーレリア王国』の王になっていた。
大幅加筆修正を加えました……が、その後えらい肉抜きしましたw
冒頭のプロローグに、ここにあった内容(王の記憶の追体験)を差し込んでいます。
エリンの冒険には直接的に関係はありません。
ここまで読んでくださった方、修正多くて申し訳ございませんが、よかったら、一話目のプロローグまでジャンプしてください。
https://ncode.syosetu.com/n7773hw/1/
すごろくみたいで申し訳ないですが……
これからもお付き合い頂ますよう、よろしくお願いいたします。




