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魔法使いの異世界放浪  作者: 愛の籠った炒飯
第一章 アルストレイ大陸
5/11

転移成功



私は杖を取り出した。普段は指輪の形に変形、縮小することで持ち歩いているが異世界転移魔法のような高位の魔術を使うときは、消費魔力を抑えつつ正確に発動させるために杖を使う。この杖は自作でいろいろと試行錯誤を繰り返して作ったものだ。杖自体に多種多様な魔術が刻まれているため魔力を注げば誰でも魔法が使えるのである。


異世界転移魔法、おそらくうまく発動するはずだが実は今まで実際に使ったことはないのですごくワクワクしている。異世界の座標を指定すれば任意の世界に行けるが、どんな異世界があるのか知らないのでランダムで生きやすいところに飛ぶとしよう。




私は杖に魔力を集中させて転移魔法を発動させる、一瞬宙に浮くような感覚とともに視界がぼやけるが気が付くと転移は終わっていた。


異世界転移魔法を使ったのは初めてだが思ったほど呆気ないな、光り輝いたりするものかと思ったが瞬間移動したかのようにあっさりだった。少しあたりを見渡すがここは明らかにそれまで居た暗い森とは違う場所だ、違うとはいってもここも森なんだが。おそらく転移は成功したがあまり異世界に来たという実感はないな。


後ろに気配を感じる。咄嗟に振り返ると草木を掻き分ける音とともに、それが目の前に現れる。



これは、人か?背丈は子ども程だが子どもというには、あまりにも違和感のある容姿。そもそも人間なのか少し怪しいラインだ。しかし、服のようなものを身につけているし頭には兜、手には棍棒を持っている。もしかしたらこちらの世界の人間はこういうものなのかもしれない。とりあえず会話をしてみよう。


「あの、道に迷って困っているのですが」


「コロス…」


翻訳魔法は上手く作動しているようだ、素晴らしい!


「この近くに街などありませんかね?」


「コロス!!」


目の前のそれは急激に距離を縮め棍棒を叩きつけようとする。しかし、魔力によって作られた障壁でその一撃は防がれてしまう。


「私、なにか悪いことしました?まずはお話をしましょうよ」


気が立っているのか、一向に話が通じない。そもそも殴るのやめてくれないし、この世界の人間はこんなにも野蛮なのか!?あらやだ、この世界怖いわ!


見てくれてありがとう。

感激感激雨あられ

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