街を出る
よろしくお願い致します。
「魔法の修行がしたいなら私がいろいろと教えてあげるのに…本当に街をでちゃうの?」
「もう魔法については十分教えてもらったよ。それに私って魔法才能のあるから一人でも大丈夫だよ」
アキにはもう一年ほど魔法を教えてもらっていて、もうアキの使う魔法は全部使えるようになったのだ。さすが私天才だね。
「たしかに魔法の才能はあるわね、すごく腹立たしいけど」
「あまり褒めてくれるなよ、照れちゃうだろ」
おっと、アキさんイラっとしてますね話題をそらしましょう。
「教えてくれるっていうのは嬉しいが君は帰るんだろ?」
「……帰るけど」
「だろ?もう君の役目は終わったんだ。君が無事おうちに帰れることを祈っているよ」
「……ありがと、ちゃんと帰るわよ。今年中には」
ずいぶんこの街が気に入ったんだね。まあ、子どもたちに教えられることはすべて教えておきたいのだろう。
「あなたも気を付けて、体の調子とか、健康とか、体調とか」
「はいはい、気を付けるから。じゃあこれでお別れだ偉大なる魔術師さ……」
次の瞬間、燃やされました。すごく熱いけど服は燃えてないという、なんという神業。
おそらく、やるべきことはすべてやったでしょう。王様には何も言ってないけど引き止められる未来しか見えないので、後のことは全てモーガン君に任せます。
翌日、私は街を出た。
街を出て南に進むと暗い森と呼ばれている場所がある。森の中にはモンスターがいるし森を抜けても海しかないため、付近に住んでいる人でもなかなか寄り付かないところだ。
全力疾走で走り続けること二日、暗い森に到着することができた。ひとまず魔法を使い三日で家を建てる。その後、五日間休むことなく働いた私は三日ほどぶっ倒れるのでした。