表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

応募の規定を守らねぇコは、いねがぁ? ~小説パトロール妖怪・マナハゲちゃん~

作者: 八代 眉 /やしろまゆ


『ラズオ、聴かねがぁ……?』

『ポイムはラズオ宛てに、ミェールでねがったっけぇ……?』

『規定よめぇ……、キーワード入れろぉ……』

『タイトルにもタイトルさおもすろげのタイトル、んねがぁ……?』

『千文字未満だぁ……』

『コレェ! オメェまだまちげえて……千文字以内(いねえ)だぁ、ちゃんど数えろぉ……』


 異世界電脳図書館に伝わる、都市伝説。

 七月になると夜な夜な聞こえるという、低いうめき声と、普通のうめき声。

 赤き肌、二本の角、藁苞わらづとの装束と草履、

 その納豆の糸引く手には応募要項マニュアル……


 彼らは小説警備員妖怪。

 真名緒まなお羽毛男はげお





『……あんれ? めんずらし。めんこい三人組さんだぁ』

『ん、団体さん? 待でマナオ、いまマニュアルみっから……他作と合わせで読まねえと分がんね作品は、と……ううむ、このケースは容易でねぇど……微妙なラインだぁ』

『ハゲオ、ばしこぐでねえ! めんこくて胸さギューンとなる作品はセーフだ! 誰が何言わんがセーフ! 次さ行ぐど、こっちゃ!』

『まっ、待でぇマナオ、無理言うでね!――おねげえだぁ、気付いでけれぇ、まんだ時間あっからぁ――』


 ハゲオは業務に実直で几帳面。問題があればすぐマニュアルを確認します。

 でも相方のマナオは、自分の好物にはついつい甘口判定をしてしまう乙女派。

 一説には、ミステリーものもお好みらしいです。

 




『……ハゲオ、あんのげなパンプス……ウワサの異次元創作女優さんでねが?』

『あん方はバッグもリーガルさんだぁ、きぢんとコーデネードしでんなぁ』

 

 ハゲオは人情熱き男ですが、女性には若干、甘目なタイプかも?

 も、もちろん、彼女は違反などしていません。

 もし舞台中にハプニングがあっても、きっと即座に毅然たる演技アドリブの出来る、

 凛とした美しい女優アクターさんなのでしょう。

  

 



『……おいマナオ? あんのヤロォ、まぁた規定外でねが?』

『ダメだぁハゲオ、前も言ったがぁ? 履きモン見れ?』

『あ……妖怪退治のこえやっごさんだっけ? いげね、髪針さ来るど、逃げろぃ!』


 そりゃあ、彼らが怒られるのも、仕方がないのです。

 なぜならその時――その時だけは――彼は規定違反などしていなかったのですから。


『……んああぁん! こえがったぁよぉ……ハゲオ、も、もう、んべ?』

『……待っで。ぢっど、ぢびっでまっだで……でげえ方』




 こんな調子ですが、彼ら小説パトロールは次回、活躍の場があるのでしょうか?

……大変、心配です。多方面にご迷惑をお掛けし兼ねませんので。


真面目にふざけてすみません。審査員特別賞があるなら是非、最後のカレに、お願いします。

ホラーもラジオにメールですか? 確かにある意味怖い作品です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 来年も有って欲しいですね。 一年の成果を同じ条件で比べられるのなら非常に有意義です。
[一言] 因みに、そう言った規定事故を防ぐ方法としては、サイトトップ右側の『現在開催中のタイアップ企画』の『なろうラジオの』 『応募作品を見る』をクリックして応募完了した数分後に自作が有るか確認をする…
[良い点]  なろうラジオ大賞に対して真面目に取り組むフェアプレー精神を感じました。  確かに、今のままでは読まれる前に規定違反で落ちる人が居ますね。 [一言]  知っていましたが、指摘が面倒だし、『…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ