銃より速く殴れば良い。
これにて最終回です。
モグモグモグ
美味い。
五月蝿くても美味い。
「オラァテメエ!何喰ってんだ!」
五月蝿い男がこちらに無粋なものを突き付ける。
「お客様、指示に従って下さい。」
腰を抜かしながら給仕が止める。
有難いのだが、シェフ魂を踏み躙りたくはない。
「テメェェェェェ!」
男が引き金に指を掛け
ガン!
火花が散った!
「…………!」
銃が爆発した。
銃口に輝く銀のナイフが刺さっていた。
「マナーがなっていないな。」
そう言いつつ手を負傷した強盗に散歩にでも行くかのように向かっていく。
「う……動くなァァァァァ!」
声を震わせてもう一丁の銃を引き抜こうとするが………
パシッ
銃口を向ける前に平手でそれを弾き、見事キャッチ。
銃口は強盗に向けられていた。
「動くな、そして、喋るな。
あぁ、後ろのお前もだ。」
後ろに銃口を向ける。
そこにはナイフを持った二人目の強盗が居た。
「…………………参った。
大人しくお縄に付こう。」
二人目は潔かった。
「なら…警察を待ってろ。
俺は食事の続きを取る。」
「…………アンタ、警察じゃないのか?じゃぁ、軍人か?」
「イヤ、私はただのグルメだ。」
「「「お前の様なグルメが居るか!」」」
その場の全員が叫んだ。
お仕舞です。
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