第三話 家出
(この話は鎖月視点で書いたものです)
ピーンポン、ピンポンピンポン
俺、堂本鎖月は今騒音に悩んでいます、まあだいたい誰だがわかるんだけどな。
「はいはい、なんだよソウ」
そうさっきからインターホンを何回も鳴らしてるのはお泊りセットをもった鹿嶋相馬だった。
「何だまた泊まりに来たのか?」
こいつは一ヶ月に一度は俺の家に泊まりに来る。
「ああ、そうだよ悪いかいいだろうお前一人暮らしなんだし」
あ〜こいつかなり機嫌悪いな・・・。
「まあ、泊めてやるけどさまた親と喧嘩したのか?」
「ああそうだよ、あの親バスケを馬鹿にしやがったんだ」
「はあ〜それくらいで喧嘩するなよ」
まあこいつがバスケにかける情熱はすごいものだからバスケを馬鹿にされた事はものすごく腹が立ったんだろうな。
「いいんだよ、という事で泊めてもらうからな」
そう言ってソウは俺の家に遠慮なくどんどん入って行く。
「おい、ソウお前の姉に何処に泊るのかちゃんと連絡したのか?」
こいつの姉は前ソウが家出した時かなりすごかった知り合い全ての家によってあるところでは人を脅迫的な事したらしい、それ以来ソウにちゃんと連絡しろって言っている。
「ああ言った、あとで来るって言ってた」
「え?あの人来るのか?」
「うん、来るって言ってた」
「はあ〜まあいいや」
ソウが始めて家出した時はやばかった芽衣さんに俺は半殺しにされて俺は誘拐犯的な感じに間違えられたから・・・あの時ソウが止めなかったら俺どうなってたんだろ・・・・。
一応ソウがどいういきさつで喧嘩したのか聞いてみたらこんな感じらしい。
〜〜〜〜〜〜相馬の家での出来事〜〜〜〜〜〜
「相馬なんだこの小テストの点数は」
今日返された小テストを相馬の父親が見て相馬にきつい口調で言う。
「百点中四十二点ですが何か?」
「なにが四十二点だバスケだけじゃなくてちゃんと勉強しなさい」
「いいじゃないですか俺スポーツ推薦なんだし」
「なんなんだその態度はバスケなんかくだらないもの夢中になりおって」
その言葉にソウはカチンときたらしく。
「は?ふざけんなよ、こっちはあんたらが頼んできたからスポーツ推薦で高校通ってやってるんだぞ、俺は違う高校行きたかったのに」
「受験するのには金がかかるんだぞ家庭を考えろ」
「は?そんなの知るかよ姉さんばっか特別扱いしやがって、毎日毎日俺と姉さんを比べて楽しいか?だいたい自分はどうなんだよ毎日テストで百点か百点近い点数とってたのか?」
ソウがそういうとそろそろやばいと思った芽衣さんが。
「ソウちゃんちょっと落ち着いてね」
「・・・・・・・・・・ああ、ごめん姉さん、俺今日鎖月の家に泊まるから」
「そっか、うん分かった私も多分後で行くから」
「分かった」
そう言って家出して今にいたるらしい・・・・・・・。
「なるほどね・・・・そうだったのかならお前がテストでいい点数とればいいじゃないか」
「それは無理・・・・だって勉強あまり好きじゃないから、あ〜〜あ〜〜〜その話題終わりいいな」
「ああ、分かった」
二人で適当なこと話してると。
ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ドンドンドン「鎖月私の愛しのソウちゃん着てるでしょあけなさい」
「あはは、姉さんが着たみたいだね・・・・・」
「俺開けて来るなソウはそのまま座っててくれ」
俺はそう言ってドアを開けると、芽衣さんが胸倉を掴んできて。
「鎖月私の相馬着てるでしょ上がるからね」
そう言って芽衣さんは家にはいってきた。
その後を追ってみると、芽衣さんがソウを思いっきり抱きしめていて。
「ソウ〜〜〜ごめんね〜、あと鎖月今日は私も泊まるから」
「え〜〜〜〜」
ソウが信じられないような大声をあげて。
「え、今日姉さん鎖月の家泊まるの?」
「うん♪」
あははは俺の意思関係なしですか一応ここ俺の家なんだけどな・・・・・。
「そっか・・・・・まあいいやそろそろ眠いから俺寝るね鎖月ベット借りるから・・・よろしく」
言い忘れてたけど今の時間夜の十二時いい子は寝る時間だよ。
「ああ、分かった」
そう言ってソウは行ってしまい今は俺と芽衣さんの二人かなり気まずい・・・・・・。
シーンとした中一番最初に話したのは芽衣さんだった。
「ねえ鎖月、ソウちゃん最近困って無い?」
芽衣さんはいつもソウの事しか考えてないある程度親しくなったらそんな事すぐに分かるだろう。
「いいえ、困ってないと思います、バスケだってどんどん上達してるし」
「そっか、ならいいんだよ・・・・・・一ついい忘れてたけどソウちゃんがいくらカッコイイからって好きになっちゃだめだから」
俺達男同士だからそんな事あるわけ無いだろう、なら俺も一つ疑問に思った事聞いてみるか。
「俺たちは男同士だからありえませんって、俺も芽衣さんに一つ聞きたい事があります、芽衣さんってソウの事弟とじゃなくて一人の男として好きなんじゃないんですか?」
「え・・・・・・・」
そのときの芽衣さんの顔はかなり驚いていた。