続・大学生女子が自宅でタイツの上にスク水を着て自撮りしていたら妹が来訪したので……
セーフって何だろう。
洗いっこするだけなので、おそらく大丈夫……というかこんなニッチすぎるタイトルの小説をクリックするのはほぼほぼ間違いなく分別ある方々だと思うからセーフ。(あまりにも詭弁)
ゾーニングがヤバげだったら、色々と変更を考えます。
わたし古川佳は、幼なじみの白沢奏子の術中に嵌り、すっかりとある性癖の虜になってしまっていた。
タイツの上から水着を着用する、奇妙な性癖の虜に。
わたしがタイツと競泳用スクール水着の姿で自撮りをしていたら、妹の藍が合鍵で入ってきた。
藍がわたしの服装に興味を示したから……わたしは、お揃いの格好に仕上げた。
藍に着せたのは旧型スクール水着だから、正確には違うけれど。
高鳴る鼓動は、この先に起きる出来事への期待感の、何よりの証拠だ。
シャワーに。
さあ、シャワーに!
股布の湿り気も、水に濡れてしまえばもはや区別などつかないだろう。
「おいで。藍……」
「うん、お姉ちゃん……」
わたしが藍の黒髪を撫でてやると、彼女はとろんとした眼差しで、わたしを上目遣いに見てきた。
僅かに上気した顔が、背徳的な気持ちをよりいっそう加速させる。
ようこそ、新たなる眷属よ。
わたしはお前を歓迎しよう。
お風呂場のドアを開け、中へ。
窓はしっかり閉めている。
声が外に漏れてしまうのは本意ではない。
「藍」
「うん?」
「ちょっとだけ、おあずけだからね」
「うん……」
「ふふ。かわいい……」
まずは、わたしから。
シャワーの水を出して、足元から順番に濡らしていこう。
つま先から太ももまで、腰から、胸まで。丁寧に。
「見て、藍。艶が出てきた」
窓から射す西日が、わたしの黒い薄布に包まれた脚を妖艶に照らす。
なんとおぞましい、淫靡な光沢だろう。
酔い痴れろと言わんばかりだ。
水着の水分は、股下から、ぱたり、ぱたりと滴り落ちる。
「お姉ちゃん、我慢できないよぅ……」
「こらこら、股に顔を押し当てないの」
「だって」
ああっ、ひどい乱れようだ。
藍は膝を付き、わたしの下腹部から顔を上げて懇願するように見てくる。
こんな事をされ続けたら、わたしは気が狂ってしまう……。
頬を少しだけ撫でて、そっと諭してやらないと。
「あくまでお着替えと、お風呂で洗いっこするだけだよ。それ以上の一線を超えるのは、藍が大人になってから」
「でも、それ以外だったら?」
「いいよ」
「じゃあ、今からそっちに行くね」
「おいで」
まずは脚を絡ませる。
わたしのタイツの湿り気が、藍のタイツへと伝わっていく。
すりすり……しゅるしゅる……
膝と太ももを起点に、少しずつ、少しずつ水気は伝わっていく。
それは悪魔が眷属に、自らの血を飲ませて力を与えるのにも似ていて、底知れぬ悦楽が下腹部に込み上げてきた。
完全に染め上げて、自分と同じ存在に変貌させ、そして共に新たな何かへと自己改造をしていくような、そんな背徳感にも似ている。
「水分、足りなかったかな。止まっちゃった」
藍を、抱き寄せる。
それから、わたしは口にシャワーの水を含んで、よだれのように藍の水着からかけていった。
「んっ……」
「駄目だよ、じっとしてないと。ふふ……」
これだけでは終わらせない。
ボディソープをたっぷり5プッシュして手に取り、藍の全身に塗りたくる。
ぐじゅぐじゅと泡立っていく、藍の水着とタイツの表面。
「はぁ……はぁ……っ」
藍のやつ、すっかり骨抜きになって、立つのもやっとだ。
余すところなく塗りたくったら、次は。
「えいっ」
わたしは藍の両手に指を絡ませて、身体を密着させる。
やっぱり、大きいね。胸……。
水着によって圧縮されてはいるけれど、ふわりとした感触はほんの少ししか失われていない。
すりすり……ごしごし……
泡が移って、伝わってくる。
タイツに包まれた両脚は特に敏感になっているから、少しこすれるだけで嬌声が漏れそうになった。
洗えているのかそうでないのかは、この際どうでもいい。
頭が真っ白になるくらいの快感に、わたしは夢中になった。
視界いっぱいに映るのは、顔を赤くしている愛しい妹。
汗と前日のシャンプーの残り香がいっぺんに霧散して、わたしの鼻腔に運んでくれる。
唇は奪わない。
恋人ではないのだから、そんな野暮はしない。
「次は、後ろだよ」
「んっ……うん」
右手をパッと離して、背中合わせになる。
お尻と、背中を何度もこすり合わせる。
わたしの水着は肩紐が細くて、背中でYの字になっている。
対する藍の水着はUの字型になっている。
だから、肩紐同士が当たって、それから肩甲骨を包んでいる肉が泡の中で滑るのだ。
存外、冷静だな、わたしってば。
始めのうちは酒に頼って、ほろ酔いになってからコトに及んでいたものな。
今ではすっかり開発済みで、着ただけで気持ちよくなる。
そういう意味では、酒に頼らず“アガる”藍はわたしより素質があるのかもしれない。
……水着とタイツと、その中に穿いているサポーターがずり上がって、食い込んできた。
そろそろ終わりにしないとね。
「次は髪を洗おうね」
いつもは先にシャンプーなんだけど……今回は、ね。
藍を椅子に座らせ、シャンプーで髪を洗う。
綺麗な黒髪はよく手入れされているのか、傷みは微塵も見られない。
指がスッと通る。
「痒いところはありませんか~?」
「ん~……大丈夫」
あ。ひょっとして、まだトリップ中かな。
声音がふわふわしている。
「じゃ、流すよ」
「うん」
濡れた黒髪と、その隙間から見える紺色の生地と肌色。
そこに見とれているうちに、彼女を覆っていた泡は排水口へと流されていった。
これでコーティングが剥がれた。
トリートメントも、実家のと同じやつだから、使っちゃうか。
……こうして一緒にお風呂に入るのは、10年ぶりくらいかな。
あの頃と違って、裸よりいかがわしい格好だけど。
さて。
次は、わたしだ。
「替わってもらっても?」
「うん、いいよ」
椅子に座る。
すると、藍はわたしの膝の上に乗った。
「サービス」
「いいの?」
「いいの」
わたしの茶髪に水がかけられ、それからシャンプーをしてもらう。
「……こら。あからさまに匂いを嗅ぐな」
「だって、すごくいい匂いなんだもん」
そうかな?
あんまり実感ないや。
同じシャンプー使ってるのに、どうしてこんなに違うんだろうとは思ったけど。
そして、同じくシャワーでシャンプーとボディソープの泡が流れていく。
一抹の寂しさを覚えるけれど、いつまでもしているわけには行かないからね……。
夢から醒めていくように、意識は明瞭さを取り戻していく。
「あー……顔、洗ってなかったな」
「する? 洗いっこ」
「やぶさかではない」
「また姉貴は難しい言葉を使う。まぁ、意味は解るからいいんだけどさ」
どうやら、藍も通常モード(或いは賢者モード?)に戻ったらしい。
目つきがいつもの藍だ。
その後わたし達は、顔を洗い合ってから全裸になり、使用した水着とタイツをしっかり水洗いしてからお風呂場に干した。
バスタオルを忘れて酷い目に遭ったけど、藍は概ね満足げだ。
藍は帰り際、靴を履きながら
「次は制服の中に着てくるね。そのうち学校で水泳も始まるからさ」
などと悪戯っぽい笑顔で、自らのスカートをつまんでひらひらとさせていた。
流石にこれからの季節に、水着とタイツを制服の中に着るのは無理だろう。
「やめといたほうがいいよ。タイツの足先がスゴイ事になるから」
「タイツは後から穿く。水着は一旦脱ぐ!」
「馬鹿だなぁ……」
昔からこういうところ、変わってないよなぁ。
ハマったことに関して全力すぎる。
ね!?
セーフですよね!?