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島探索で森の中で修行開始?

遅くなりました<(_ _)>続きです

 朝からドタバタあったもののなんとか島を探索して森で修行を始める事になった5人。

 それぞれの能力から総司と水都が前衛で攻撃を担当し、久遠が遊撃で前衛と後衛を自由に動ける様なスタイルで、姫菜とアリスは後衛から前衛のバックアップという布陣に決まったが、さすがに森の中では広く陣を取ることができないため、先陣に総司と水都、次に姫菜とアリス、後ろからの攻撃に備えて一番後ろに久遠の順に進むことになった。

 島の精霊のフィードの案内では、まだ魔物や魔獣が出でくるのはもう少し先らしい。

 今はまだのんびりとピクニック気分でゆっくり歩いている。


「ねぇ、思ったんだけど、この中でアタシが1番役立たずじゃない?」


 何やら考えながら姫菜がポツリとつぶやいた。


「そんなことないよ姫菜。」


 とアリスが言うが、姫菜は納得していない。


「どうしてそう思うんだ?」

「私の力って簡単に言えば召喚と服従じゃない?そもそも何を召喚すればいいのかしら?テイマーの力で服従させた相手を召喚するって感じしか思い浮かばないんだけど?」


 うーんと悩みながら久遠の疑問に答えていくがそもそも自分の能力の使い方があやふやでどうすればいいかさっぱり分かっていない姫菜。

 そこで、久遠が考えていた姫菜の能力のアドバイスをする。


「そんなに難しく考えることはないんだぞ?例えば自分なりに神だとか天使だとか思い浮かべてみろ。」

「天使に神ね。わかったわ。試してみる。」


 そう言って左手を少し前に出して自分の思う天使を思い浮かべてみた。

 すると左手を中心に大きめの魔法陣が形成されていき、そこから天使が出現した。

 小説か漫画もしくはアニメの影響か中性的だが少しキツめの顔の中世風の服を着た天使で右手に剣を持っている。

 その手応えになるほどと納得した顔をした姫菜がいた。


「なるほどね。やってみれば簡単なことだったわ。」

「姫菜!この天使は?」

「ミカエルをイメージしてみたんだけど、これならどんなモノをイメージしても召喚できるわね。例えばソロモン七十二柱とか?天使や神でもいいけど悪魔召喚も面白いわね~。」

「ううっ。姫菜怖い。」

「なによ!失礼ね!」


 悪魔召喚しようとする姫菜にみんなが若干引きながらも逆らえないだろうなと思って何も言えなかった。

 要は戦えればそれでいいのである。

 ついでにフィードに、この森に可愛い感じの魔獣がいないか聞いていたりする。

 姫菜目線で可愛いと思ったらテイムするつもりなのだろう。

 久遠は姫菜にサマナーとテイマーの能力にしたのは間違いだったかと一瞬思ったがすぐに諦めて周囲の索敵に集中することにした。


「姫菜、ミカエルはどうするの?」

「そうね~。力がどの程度なのか見てみたいし、魔物が出てくるまでこのままついて来るようにするわ。」

「皆さんもうすぐ魔物や魔獣が出現するエリアに到着しますよ~。」


 フィードが全員に注意をうながす。

 今までのんびりピクニック気分でいた全員が警戒心を持ってあたりを見回しながら進む。


 ・・・はずだった。


 魔物や魔獣が5人に殺意を込めた目で見た瞬間、姫菜が召喚していたミカエルが瞬時に敵を滅殺していってしまったのだ。

 それでも数が多く、ミカエルの視界から外れてこちらにくるモノは久遠のガンナーの標的となって倒されていった。

 敵が来るものの、ミカエルと久遠によって片付けられてしまい、結局ピクニック続行してしまっていた。

 やる気になっていた総司と水都がちょっぴりかわいそうな扱いになっている。

 それに引き換え、姫菜と久遠は自分達の力の程度が確認できたのか満足そうな顔をしている。

 アリスは戦闘に加わることもなくフィードと島や森についてにこやかに話をしていた。

 ある程度進んだところで魔物や魔獣の出現しなくなった。

 どうやら出現エリアを出たらしい。

 抜けた先は花畑が広がっていた。

 気持ちのいい日差しにお昼にしようということになり、総司から久遠に渡したはずのお昼ご飯の入ったバスケットを受け取ろうと久遠を見るが、彼はバスケットを持っていなかった。


「なぁ久遠、オレお前にバスケット渡したよな?」

「ああ、なにを見てるかと思えば、それか。」


 そう言って右手の指2本をまっすぐ伸ばして左から右へ空中に線を書くようにスッと動かす。

 その線を書いたところへ手を持っていき何かを取り出すような仕草をするとバスケットが現れる。

 全員がいきなり現れたバスケットに目線が行く。


「お前そんな能力持ってたっけ?」


 我に帰った総司が久遠に聞く。


「最近必要かと思って加えた能力だけど何か問題か?」

「いや、別に問題はねーけど言っとけよ!てかオレ達にも使わせろよ!」


 あっさり答える久遠に拍子抜けしながらも自分も使いたいと主張する。


「なら後で考えてからな。」

「なんだよ?使う条件でもあるのか?」

「まあそんな感じだな。だからとりあえず昼にしないか?」


 とバスケットを持った手を軽く持ち上げて昼食の主張をする。

 その意見には誰も反対がなかったため、お昼が先という事になった。

 花畑を少し進むと桜に似た大きな木が1本立っており、ちょうど木の下は心地よい木陰で食事を取るのにいい場所を見つけ、そこで昼食をとることになった。

 中にはおにぎりやサンドウィッチに食べやすいようにされた唐揚げなどが色々と詰め込まれていた。

 スープやお茶などの飲み物を入れた物まで出てくる。


「5人で食べるには多かったかな?でも男の子達がいるからこのぐらい量があったほうがいいかなって思ったんだけど?」

「ちょうどいいわよ!すっごい美味しいもの!いくらでも食べられそうよ!」


 みんなにおしぼりを渡し、おにぎり等も取りやすい様にしていたアリスが自分が作ったものを食べてくれるのに照れながら言うと姫菜がアリスの作った料理を絶賛する。

 男子3人も口々に美味しいとアリスの料理を褒めながらどんどんと減らしていく。

 あっという間に結構な量があった料理が全員のお腹に収まっていった。

 少し休憩という名の自由時間を取ることになり、総司と水都はさっき出来ずじまいだった戦闘訓練を腹ごなしにしてくるとフィードを連れて森に行ってしまった。

 姫菜は心地良い空気に少し昼寝すると横になってしまった。

 久遠は本を取り出して読んでいる。

 アリスはフィードが総司達について行ってしまってヒマになり、久遠に声を掛けてみた。


「それ何読んでるの?」

「これはこちらの歴史書みたいなものだな。これから何をするかは分からないが知っておいたほうがいいだろう?」

「そっか~。私にも読めそうなのある?」

「それならこれがいいんじゃないか?」


 と渡したのは子供向けらしいがしっかり作られた歴史の本だった。


「とりあえず、人間の国と亜人種の国と魔王国の3冊これが一番読みやすかったし解りやすかったからな。」

「ありがとう。読んでみるね。」


 と久遠とアリスは他の者達が集まるまで読書タイムとなった。


次の更新は今の所未定です。

今度こそなるべく早くあげようと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

次もお読みいただけると嬉しいです。

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