第40話 意外な再会
めちゃくちゃ短いです。
長い間音沙汰無くすみませんでした。
色々と忙しかったので。
今は結構楽になったのでどんどん書こうと思います。
……プロット通り行ければいいなぁ。
おおっ、俺の身体!
体感1ヶ月ぶりだなー!
俺が意識を取り戻した瞬間、黒い靄は虚空へと消え、いつもの姿に戻る。
「……あれ? 俺黒いコートなんて着てたっけ?」
……覚えてない。
着てたかもしれないし着てないかもしれない。
ただ一つ言えるとしたら。
「このコートかっこいい……!」
抜群のセンスをしているということさ!
さっすが俺!
おしゃれの先を言ってるね!
そんなことを考えている間に敵は動き出す。
真っ黒い戦闘装束をはためかせ、高速で移動する。
いつのまにか手に細長い針が無数に存在した。
指と指の間に幾数もの針を持ち疾走してくるその姿には恐怖の念が湧き上がる――
というわけでも無く。
俺は魔法を起動する。
選んだ魔法は《炎魔法》。
真は知らないことだがゲラドが最も得意とする魔法だ。
ただ、真の魔法はそれと一線を画する。
ジンコウチノウに――ラプちゃんによって最適化された無駄のない高威力の魔法。
初級レベル『火球』ですらも地面をガラス化させるほどの威力を持つ。
「こんなふうにね」
パチンと指を鳴らす。
するとスキル《光学迷彩》により世界より隠蔽されていた火球が姿を現わす。
「……!」
黒い男も驚いたような様子を見せる。
そりゃそうだ。
初級レベルとはいえ。
「『火球』1000個出たらなぁ!」
もう一度指を鳴らす。
すると背後の火球が――もはや多すぎて壁のように見える――弾かれたように動き出す。
糞ゲー確定の壁の弾幕ゲーが始まる。
シャーラをあんなふうにした男を放ってはおけない。
「はあああぁぁ!」
自分でも戸惑うほどの怒りに翻弄され、火球を避け続ける男に向かって走り出す。
――否。
ワープする。
「――なッ!?」
思わず、といった口調で声が漏れる男。
だが反応は素晴らしい。
男は驚きつつも無意識のうちに懐に手を入れていた。
そしてそこから男の武器であるソレを……。
取り出す前に弾き飛ばされた。
「かはッ!」
訳がわからない。
直前のワープまでも大概だ。
だが、コレは違う。
弾き飛ばされたのは奴の拳によるものだろう。
現に今右の拳を振り切った体制で男が立っている。
ならば何故。
「何故、体内から……!」
いつのまに仕込まれた?
奴は侮れない。
そんなの空気を見れば分かるし、なによりアイツの特異性は近くで何度も見ている。
そんな自分が、毛ほども集中を途切れさせていなかった自分が何をされた?
分からない。
ただ。
相手に防御無視の弱点攻撃があることは理解した。
おそらく仕込みに時間がかかるものではない。
この戦いの中で仕掛けられたものだろう。
片手間で出来る程度のこと。
それで自分はかなりのダメージを負っている。
「――やはりいつも想像を超えてくる」
そう言いながら男はフードを引きちぎり、懐のアイテムボックスから本来の武器――巨大な自身と同じ漆黒の鎌を取り出す。
「……は?」
なんでだ……。
衝撃の余り足がフラつく。
なんで、お前がここに――!
「躁鎧……!?」
少し前まで見ていた顔。
ラプちゃんに助けられなければいつまでも見ていたかもしれない甘い世界。
その世界のクラスメイト。
……そして地球でのクラスメイト。
学級委員の躁鎧 優が目の前で巨大な鎌を持って立っていた。
俺たちの敵として。




