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異世界でスキル王になるっ!  作者: 黒色鮎
第2章 12星魔獣編

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第17話 空から美少女

ほのぼの回です。


あと、ステータス表記の『持ち物』は今後書かないようにします。予め御了承下さい。

 は!?

 いやいやいや、何で女の子が降ってくるんだ!?

 しかも、俺に向かって降って来てるんですけど!


「キャアアア!!」

「あーもう!」


 俺は女の子を受け止める。

 うっ

 結構腰にくるな。


 ていうか、女の子落ちて来るとか異世界転生ものの小説かよ。

 あ、ここ異世界だった。


 やはり落ちて来た女の子は美少女だった。

 金髪のツインテの女の子だった。

 やや勝気な瞳をしている。

 今ちょっと潤んでいるが。


「ううー、怖かったよー」


 良し!

 俺が怖さを消し飛ばしてやろう!

 幸い今の俺は美青年だ。

 なんとかなる・・・はず!


「や、やあ(^∇^)。怪我は無い?」


 全力の笑顔!

 さあ、どうだ?


「ひっ!」


 ・・・泣いても良い?ねえ良いよね!


「お姉ちゃん大丈夫?」


 おお!

 ファインプレーだ!

 流石に同性同士なら怖がったりしないだろう


「う、うん!だ、大丈夫よ!」


 さて、ここまできたら俺もコミュニケーション取れるよな。

 ん?俺そういえばコミュ障だった!

 やべー、どうやって話し掛けて会話を広げていけばいいんだ?

 わたわたしていると女の子の方から俺に話し掛けてきた


「助かったわ。・・・ありがと」


 口数少な!

 もしや、俺と同じコミュ障か?


「ねえ、何とか言ったらどうなの」

「ああ、、ど、どう致しまして。

 俺は山岸 真っていうんだが、あんたは?」


 スムーズに言えた!

 しかも自己紹介にまで繋げられた!

 やっぱ俺YDKだな。

 異論は認めん。


「自己紹介して無かったわね。私はシャーラ。ひとまず宜しく」


 ふぅーん、シャーラねえ。


「そういえば、シャーラ。お前連れとか居ないの?」

「えっ?・・・特には誰も」

「うわ、ぼっちじゃん」

「うるさい!」


 ぼっち仲間発見☆

 嬉しくねー。

 ん?そういや、こいつ何で空から落ちて来たんだ?


「なあ、お前何で空から?」

「それが、私にも分かんないのよね。何か成り行きで落ちて来た気がするんだけど」

「はあ?成り行き?どんな成り行きだよ」

「分かんないって言ってるでしょ!」


 こいつ直ぐキレるタイプの奴だ。

 苦手だなー。

 どーしよ。

 ほっとこーかな。面倒いし。

 ・・・うん、そうしよう。

 俺は何も見ていない。俺は何も見ていないーー


「って、ばりばり見てるでしょーが!!」


 しまった、口に出てたみたいだ。

 でも面倒いんだよなー。


「また、面倒いって。そんな事だと将来大変な事になるわよ!」

「良いんですー。宝クジ当てるから良いんですー。・・・え?」

「え?」

「お前俺の心読んでね!?」

「うん。読んでるわよ」


 さも、当然のように言い放ちやがった!

 てか、このスキル、女神フランが使ってたスキルじゃね?

 何でそんな凄いスキル隠してんだよ!


「別に隠して無いけど。後、女神?あんた何言ってんの?

 それにこのスキルにだって弱点あるし。

 相手がとても強く隠したいって思ってることは《読心》では読めない。別のスキルと併用して使わないとそこまでは読めない」


 いや、でも充分凄いスキルだよ!

 これはーー価値がありそうだ。


「価値って何の事?・・・え?何私に触ろうとしてんの!?きも!引くわー!!」


 そ、そこまで言うこと無いだろ、、

 ただそうする必要があっただけで・・・


「必要?何の事?」

「ほ、ほら、む、虫!そう、虫が付いてたんだよ!」

「嘘っ!?取って!早く取って!!」


 キタコレ!

 俺の策完璧。

 流石YDK。

 無理がある?

 いやいや、そんなわけ無いじゃないですか。

 反論は認めんぞ。


 シャーラの肩に向けて手を出す。


「キャー!?早く早く!!」


 急かすなよ。

 全く。


 俺はシャーラの肩に触れる。


(さあ、コピーせよ!)


 毎度お馴染みのセリフを心の中で言い放つ。


 その瞬間、確かに何かが入ってくる感覚がする。

 ーー成功。


「うし!取れたぞ」

(二重の意味で)


 シャーラの肩には実際虫いたしね。

 俺はそれを利用しただけ。

 何も悪く無い。

 絶対悪く無いもんっ!


「はあ、助かったわ。・・・ありがと」


 最後にポショっと呟くように言った感謝の言葉に不覚にも吹き出してしまう。


「・・・ぷっ」

「何よ!何か文句でもあんの!?」

「すいません、何もありません」


 おー、怖怖


「なあ、お前には2つの選択肢がある。

 一つはこのまま野原まで行ってのたれ死ぬか。

 もう一つは、俺たちについて来るか。

 どっちにする?因みに俺はついて来る方をお勧めする」


 コピーしてぽいっ、ていうのは目覚めが悪すぎる。

 ここまできたら少しくらい面倒を見ても良いだろう。

 決して、可愛い女の子だからとかじゃ無いっすよ。マジで。

 そ、そんな疑り深い目で見ないで下さいよ。


「そうね、、、じゃあお願いしようかしら」

「そうと決まれば善は急げだ」


 もう日が暮れかかっている。

 村に着くまでに日がまだ昇っているかどうか。


「良し!少し急ぐぞ!」


 そう言って俺達は小走りで走り出した。





 危ねえ。

 何とか日が暮れる前に村に着いた。

 何度か魔物に襲われたが俺が対処する前にシャーラが仕留めていた。

 お陰で俺は何もしないで帰ってきた。

 シャーラのステは《王の眼》で視たところ



 ーーーーーーーーーーーーーーーー


 名称 : シャーラ

 種族 : 人族

 装備 : 麻の服(防御力12)+エンチャント「雷・陽魔法耐性(大)」

 称号 : 魔物殺し(多)

 スキル : 慈悲の王(ケセド)・読心Lv7・王の眼・剣の秘術Lv5・格闘術Lv4・破壊(ブレイク)・暗視Lv10・立体機動Lv7・空間拡張Lv8・飛行術Lv4・料理Lv6

 耐性 : 痛み耐性Lv6・毒耐性Lv7

 SP : 326


 ーーーーーーーーーーーーーーーー


 強くね?

 普通に王の力(キングスキル)持ってるし。

 しかもこのスキル


慈悲の王(ケセド) : 進化前スキルは《救済》

 中でも「完全快復」の効果は怪我を負った者の完全回復。状態異常も回復させる。使用SPは250。

 ” 完全快復 ”・” 豊穣 ”・” 付与 ”が主な技。』


 完全に回復させるとかチートじゃん。

 まあ、欠点はシャーラのSP上一回しか使えないところか。

 しかも、” 豊穣 ”は荒れた土地の回復が出来る技で土地を操り攻撃まで出来るチート技。

 ” 付与 ”は助けを乞う者にさらなる力を与える技。

 えげつないんだけど。

 こいつ一人いればどんな怪我でも土地でも治せて、仲間の力をアップさせる事が出来るんだよな?

 こいつは何としても俺の仲間にしなければ!



「おお、無事に帰ってきたか!」

「おかえりー!」


 口々に帰還を祝われる俺たち。

 照れるなー。


 その日は俺が泊めさせて貰っている村で一番豪華な旅館?にシャーラを泊めさせる事にした。

 が、


「はあ!?空いてない!?」

「申し訳ありません。今日はかなり混雑しておりまして・・・本当に申し訳ありません!」


 部屋の空きが無かった。

 はあー

 どうすっかなー。

 野宿?

 流石に女の子にそれは厳し過ぎか。

 じゃあ泊めてくれる家を探す?

 いや、どんな不埒者が居るか分からん。

 これも止めておいた方が良いだろう。

 なら他に何処がある?

 ・・・俺の部屋?

 ないないない!

 第一シャーラが断るでしょ。


「私は良いわよ」


 そうか、お前は良いのか、

 って、え!?

 あ、こいつ心読めんだっけ?

 でも俺の部屋は駄目だろう。

 倫理的に。


「どうせあんた意気地なしだから襲われないでしょ。だから別に良いわよ」

「良く分かっていらっしゃるな!?」


 はあ、どうなんのこれから


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