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異世界でスキル王になるっ!  作者: 黒色鮎
第1章 帝国編(序章)
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第1話 異世界初バトル



「ううん、こ..こは?」


 俺は地面に倒れていた身体を起こす。そのまま軽くジャンプしたり、歩いたりしたりする。良かった、怪我などしていない様だ。


「それにしても此処どこだ?」


 俺は辺りを見渡した。だが全く何もなかった。ただ左右に森がある、小道の様な所に俺は倒れていたらしい。


「何も無いからこそ今の所は安全だな。」


 それにしても何もない。ただ草、木々、道が有るだけだ。....ともあれまずは移動しよう。こんな所なんてもう嫌だ。ぶっちゃけ見て10秒で飽きた。


 とことこ、と歩いて移動する。ったくあの女神(こんな所に飛ばされたからちょっと怒っている)何か用意しとけよな。....そういえば、女神で思い出した。


「あの女神、選別をあげます、とか何とか言ってたな。何貰えたんだろう。」

 何となく呟いてみたら、


『システム起動』


 ⁉︎、何だ?今の声....


『ワタシはこの世界のカーディナル、管理者の一人デス。』


 ....ご丁寧に返答があった。それにしても、管理者か..どんな奴なのかな?あの女神も管理者なのか?


『ワタシは正確に言えば、管理者によって作られた人口知能デス。女神とは、フラン様の事でショウカ?フラン様はワタシの主と同等の権限を持っておられる方デス。..ワタシはフラン様に送りこまれまシタ。アナタのサポートをせよ、とのことデス。ワタシはこの世界のことは何でも知っているノデ聞きたいことがあったら聞いてくだサイ』


 ワァーオ、驚きだ。人口知能っていうか、ロボットだっていうのは分かったけど管理者によって作られたロボットなのか。....そして、大事な事だか、その人口知能は仲間になったことだ。しかも、何でも知っているときたもんだ!これは良いもん貰ったね!....すみません、フランさん疑っちゃって。さてさて、じゃあ早速使ってみるか。


「まずは....俺のステータスとか分かる?いや、何でも知っているっていうのは世界の事だとは分かってるんだけどさ、見れないかな〜なんて、」


『ハイ、可能デスよ。』


 よっしゃー!儲けたぜ、これは本当に凄い人口知能だぜ!じゃあ早速見せて貰うかな。


『アナタのステータスは以下の通りデス。』


 その言葉とともに俺の頭の中に情報が流れ込んできた。こんなことも出来るのか。良いね!


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 名前:山岸 真

 種族:人間

 持ち物:アイテムボックス

 装備:普通の服(防御力、1)

 称号:初心者

 スキル: 模倣(LV1)・通訳(LV1)


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 キタ〜!これだよコレ!この感じ良いね〜、さてと確認していくか。

 まずは、持ち物の「アイテムボックス」だな。コレは多分アイテムを仕舞うはこだな。....うーん、そのまんま!詳しくは人口知能くんに頼もう。おーいジン君やーい。


『..ジン君とはワタシのことでショウカ?問いに関する答えは、アイテムボックス→アイテムを大きさに関係無く限度の数だけしまえるもの。因みにこれは25個まで仕舞うことが可能。』


 ふむ、25個か、まあまあかな。良いアイテムをくれたもんだ。

 次に称号について行ってみようか。ジン君〜


『称号→その人が獲得した名誉の様なもの。特定の魔物を一定数倒したり、貴重な宝を発見、及びに使用した時などに貰える。称号は自分の持っている称号の中で一番大きいものが表示される。』


 ふむふむ、なら俺は「初心者」が一番大きい称号なわけだ。まあ、最初はこんなもんだろうな。....別に最初から勇者とか貰えるとか思ってないからね!全く思ってないからね‼︎


 さてお次は待ちに待ったスキルだ!ジン君〜

『模倣→あいてのスキルをコピーすることが出来る。奪うでは無いので、あくまであいてのスキルの劣化版(Lvはもちろん1で入手)。更に使用するには、あいてのスキル名を知り、スキルを実際に目にし、そのスキルの攻撃を受けなければならない。*例外として攻撃系のスキル以外は、名を知り、目にすれば後は触るだけでコピー出来る。』


 へぇ〜出来れば簒奪とかの方良かったけど、劣化とは言えあいてのスキルをコピー出来るのは良いな。悪くないっ!


『通訳→この世界の言葉を理解出来る。同時に自分の言葉をこの世界の言葉に変える事ができる。文字についても同様。』


 だろうな。大体予想通りだ。

 ふむ、これが俺の持つスキルか。《模倣》良いね。コレあるし、とりあえずスキル持っている奴に出会いたいな。


 ガサガサっ!

 突然、周りの草が揺れ始めた!


「何だ....?」

 俺の見事なフラグ立てのお陰か、草の中からゴブリンが飛び出した!


「っ‼︎」

 ゴブリンって糞弱い奴だよな?一番か二番目に弱い奴だよな?

 ヘヘッ、ラッキー!ここでこのゴブちゃんのスキルと持ち物奪っちまえば良くね?

 じゃあ改めて奴を、見てみよう。


 装備→俺と同じ様なやつ。

 武器→ショートソード見たいなやつ?


 ハイッ、無理〜。武器持ちとか、マジ無理なんですけど〜。

 ということで俺は逃げる事にした。恐らく速さとかなら余裕で超えてるっしょ。


 ジリジリ

 ダッ!(俺の逃げる音)

 ダダッ!(奴が俺に追いつく音)


  チクショー‼︎

  ゴブリンに負けた!もう、やだ‼︎

 まあ、ここでうだうだしてても仕方ない。にげられないなら闘うまでだ。


「クソッ、速すぎだろ!....あいつのステータスとか分かんねえからここまで速いとは思ってなかったぞ!」


『ならばお見せしまショウカ。あいてのステータスは以下の通りデス。』


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 名前:無し

 種族:ゴブリン

 持ち物:銅貨(2枚)、銀貨(1枚)

 装備:普通の服(防御力、1)

 称号:玄人

 スキル:剣術(LV2)・力強化(LV1)


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 絶対俺より強いじゃん!何だよ、攻撃系スキルばっかじゃん‼︎

 称号の玄人って初心者の上だろ絶対!


 そうこう言っているうちにゴブリン1号(仮)が攻めてきた。

 1号は間合いを詰めると、勢いそのままに剣を突いてきた。

 その攻撃を無様に横に転がることで回避すると、近くにあった石を投げて反撃した。

 ゴブリンはその投石を剣で弾くと、すかさず剣を円を描くように薙いだ。


「ぐっ‼︎、っ痛う〜」


 その攻撃を胴に浅めに受けてしまい、少しダメージをうける。

 こうして、少し俺が硬直しているすきにゴブリンは剣を上段から両手に持ち替えて放つ。それを石に躓くことで回避した俺は、森の中へ一目散に飛び込む。

 飛び込み少し移動したそばから俺は、息を殺して隠れる。

 隠れた瞬間に間髪入れずにゴブリンが森の中に入ってくる。あと少し遅かったらバレてたな。危ねぇ!


「グギャグギャ!」


 そんな声を上げてゴブリンが俺の隠れている草の横を歩いていく。

 てか、ゴブリンってやっぱり緑の肌なんだな。声もそんな感じだと思ってたし。唯一予想から外れたのは、その強さだな。なんだよあの強さ!無理だろ!

 恐らくあれが《剣術》と、《力強化》だろう。流石攻撃系スキルである。....ん?ちょっと待てよ、俺って攻撃受けたよな?じゃああのスキル、コピれるんじゃ....良しっ、そうと決まれば行くぞ!


 もう通り過ぎる直前だったゴブリンの足首を掴む。ゴブリンの驚いたような声が聞こえたが無視し、コピーに移る。


「さあ、コピーせよっ!」


 すると、俺の身体に何かが入ってくる感覚があった。多分スキルをコピーしたのだろう。身体に力が湧いてくる。俺はすぐその辺にあった枝を掴むと、その枝でゴブリンの首を攻撃する。

 勿論ゴブリンもだまってはいない。すぐこちらの攻撃に合わせてくる。こちらの枝が半分程切りこみを入れられたが問題無い。さあ、此処からはこっちの番だぜ!







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