第三章 「闇を持つ者」
〈闇を持つ者〉
この世界で、闇を持つ者はいるのだろうか?
私は、誰でも持っていると思うのだが。
優しさの果てに密かに忍んでいる、闇。
私は、この世界が大嫌いだ。
私をこんな体にして許されると思うか?
私は元々持っていた体が大好きだったのに、いつの間にかこんな体になっていた。
許せない!殺してやる!
私の名前はカーラス。
この世界を変える計画を立てた張本人だ。
今は、リーダーとユキトの3人で計画を進めている。
いずれも、辛い過去を変えたいという思いで協力してくれている。
私もその中の1人だ。
私は、本物の化け物かもしれない。
私は、人間ではないのだから。不安で仕方が無い。
本名も忘れてしまった。
記憶はあるのに、なぜか名前だけ思い出すことができない。
このことがなぜか不思議に思えてならない。
私の過去が知りたいって?
それは、また今度話すとしよう。
なぜって、今話したらこの計画のすべてが分かってしまうだろ?
そうだな、話せることと言ったら、私には弟がいた。
しかし、今は行方不明でどこにいるか分からない。
名前は、ユウト。
とても優しく、家族思いの弟だった。
でも、ある日をきっかけに私たちは・・・・・。
「自分の闇があいてと自分を強くする。あなたはもう、この計画から逃れることはできない」
今回の第三章は、短い文で終わらせていますが、
これは、カーラスという女性を中心に描かれます。
今後の彼女たちの計画がどう変わっていくのか期待してください!