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記憶をなくした元勇者

元勇者が転生してから早15年


元勇者は優しい母親、クセのある兄弟に囲まれてすくすく成長していた


新たな家族はどこかの貴族らしく、メイドが沢山いる裕福な家庭だ


父親は元勇者が生まれる前から激務により体調が崩れ、最近まで絶対安静が必要とされ会うことはなかった


元勇者は生後間もないころ、とある事故により転生前の記憶をいっさい忘れてしまっていたのだった







「母さま。今日は兄上がいやに大人しいですね」


男なら強くあれ精神の長兄は、僕や他の兄弟を引き連れ男になるための修行という名の戦闘訓練をよくやっている


母さまは魔力の乏しい僕には危険だと心配していた


しかし戦闘に関してすば抜けたセンスを持っていたため、他の兄弟より怪我も少なく長兄をよく驚かせていた




「今日は父上さまが屋敷に帰ってくるのですよ、スフル」


スフルというのは僕の名前

スフル・ブラッドランド



「父上さまが!」


「あなたは父上さまに会うのが初めてでしたね。」


「はい。ですが母さまによく話を聞いていたので父上さまがどのような方かよく知っています!父上さまは領民に優しく善政を行い、民に慕われていたのですよね?」


「そうです。ですが職務中にお体を悪くしてしまいました。」


どこか悲しそうな表情を浮かべる母さま


「ですが今日帰ってくるのですよね?わたしはとても楽しみです!」


僕は、父上さまが帰ってくるのだからそんな顔をしないでくださいと母さまに言う


「そうですね、ありがとうスフル」


母さまは優しく微笑み僕を見つめる



コンコン


「旦那さまのご帰宅です」


メイドがドア越しに父上さまの帰宅を告げる



「行きましょう」


母さまはそう言うと玄関へと向かう

僕もその後ろについたいくのだった


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