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千年時計  作者: ちゃぴ
第1章  第1幕 時を紡ぐ時計 

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--第83話 決戦・時空の裂け目


 時海の中心で、空間が軋む。


 砕け散った時輪の破片が無数に飛び散り、過去の破片と未来の断片が重なり合う。

 そこに立つのは、黒い外套を翻す魔王アルディエル。

 その瞳は、七人の英雄を冷酷に見据えていた。


「愚かな……。お前たちの全ての未来を、私が切り裂く!」

 アルディエルが槍を構えると、空間がひび割れ、**時空の裂け目**が現れる。


 その裂け目は、世界の法則を無効化し、存在そのものを混沌に引きずり込もうとする。



「ここで止める……俺たちの未来を!」

 ハルヒが叫ぶ。胸の時の刻印が赤く燃え上がり、時空を押し返す力となる。


 レオンが剣を構え、刃先で裂け目を切り裂き、未来の影を断つ。

 ガルドが拳を振るい、裂け目の端を押さえ込み、時間の流れを固定する。

 リィナの歌が波紋となり、裂け目の周囲の時間を正常化する。

 セリアが矢を放ち、過去と未来の歪みを精密に射抜く。

 ミリアは光の柱で回復と補助を同時に行い、ユグノアは戦局を瞬時に分析して最適なルートを指示する。


 七人の連携は完璧に重なった。

 だが、裂け目はまだ広がり続ける。



「ならば……最後まで楽しませてもらおう」

 魔王は槍を掲げ、全身の力を解き放つ。

 空間の歪みが極限に達し、時間そのものが軋み、七人の存在を試す。


 槍の先端から放たれる光は、過去の自分、未来の自分、未だ来ぬ可能性の自分まで貫こうとする。

 七人は同時に、幾重にも襲い来る自分自身の幻影と戦わなければならなかった。


 裂け目は巨大化し、時空が渦巻き、無数の“もしも”の世界が干渉する。

 未来の破片が七人を襲い、過去の傷が体に刻まれる。


「……これが……千年前の力か……!」

 ハルヒが胸の刻印を光らせ、剣を握り直す。

 千年後の記憶と、現在の意志を一つに結び、未来を固定する刃となる。


 七人は全力でアルディエルに立ち向かい、時間と空間を押し返す戦いに挑む。



「ここで決める……俺たちの未来を、この世界の未来を!」

 ハルヒは刻印の全力を解放し、時空を貫く光刃を形成。

 その瞬間、彼の体は時間の歪みに引き裂かれそうになる。


 ——だが、彼は覚悟を決めた。

 千年後の世界へ帰るためには、アルディエルを追い詰める必要がある。


「俺の時代も、仲間たちの未来も……守る!」


 光刃が裂け目の中心に叩き込まれ、時空の裂け目が振動し始める。



  魔王の苦悶


「なっ……!? 時の力が……逆流する……!」

 アルディエルの槍が光を失い、時空の裂け目が徐々に収束していく。

 七人の意志が、魔王の時空操作を上回った瞬間だった。


 しかし、魔王はまだ倒れていない。

 その瞳には、次の計算と戦略が光る。


「ここで終わりではない……。次こそ、お前たち全てを時の闇に閉じ込める……」



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