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千年時計  作者: ちゃぴ
第1章  第1幕 時を紡ぐ時計 

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--第73話 魔王の間-最初の門-

 

 七人の英雄は、魔王城内部の奥深くへと進軍を続けていた。


 黒色の石壁が高くそびえ、天井には魔力を宿した無数の浮遊結晶が輝き、不吉な光を放つ。


 その光はまるで、訪れる者の心を試すかのように揺らめき、城全体を静寂と恐怖に包んでいた。



「ここが……魔王の間に通じる門か」


 ハルヒは、時空剣を軽く振り、周囲の空間を確認する。

 魔力の流れは異常に歪み、過去の戦場のような直線的な感覚では解析できない。


「警戒を怠るな、みんな――」


 レオンの剣が微かに光り、先頭で道を切り開く。

 彼の眼差しは、剣聖としての覚悟と未来への可能性を宿していた。



 ガルドは巨体を盾に、前方の魔力結界を押しのける。


「俺の力で、道を作る!」


 リィナは旋律を口ずさみ、空間に微細な振動を与えて味方の動きを加速させる。


 その声は、魔王城内の時間の流れにさえ影響を与え、七人の行動を完全同期させる。


 ミリアは、魔力の奔流を解析。

「敵の罠や結界は単独で突破できるものじゃない。連携で制御するしかない」


 ユグノアは頭の中で最適陣形を計算し、指示を飛ばす。


「ハルヒ、左の柱の裏に待ち伏せがあります。ガルドは真っ直ぐに押し込み、セリアとリィナは側面支援。ミリアは結界解除補助」


 セリアは弓を構え、暗がりから正確に敵を射抜く。

「了解……必ず突破する!」



 通路の奥、巨大な門が待ち構えていた。


 その門には複雑な魔力結界が張り巡らされ、単純な攻撃や魔法では決して破れない。



 ハルヒは剣を握り、冷静に時空剣の力を分析する。

「ここは……時間を切り裂き、空間を捻じ曲げるしかない」


 彼の指先が空間をなぞると、微かな光の線が浮かび上がり、門の魔力結界に干渉し始めた。


「時間操作……完全解放だ!」


 時空剣から放たれた光は、結界を貫く軌道を描き、壁面に刻まれた魔法陣を切り裂いていく。



だが、門の奥から圧倒的な魔力が押し寄せる。

「これは……魔王の気配だ……!」


 七人の全身に力が漲り、息を合わせて攻撃と防御を繰り返す。

 

 連携は完璧に整い、互いの力を最大限に引き出す。


「今だ、みんな!」


 リィナの歌が空間を振動させ、セリアの矢が結界の最終防壁を貫く。

 ガルドの拳が門を打ち砕き、レオンが斬撃を加える。

 ミリアは魔力解析でハルヒをサポートし、ユグノアは戦術の指揮を飛ばす。


 ハルヒの時空剣が最後の一点を裂き、巨大な門は轟音とともに崩壊した。



 門の向こう――そこには、無数の暗黒の気配が渦巻き、城全体が震えるほどの圧力を放っていた。

「ここからが……魔王城の核心部か」


七人は互いに頷き合う。


 魔王との戦いは、ついに最終局面へと突入する。

 城内部の暗黒を切り裂き、彼らは進軍を続ける――


 時の剣、雷斬撃、巨躯を活かした盾役、風の精霊、治癒と補助魔法、策士の陣形、弓の完璧な連携。


 七人の英雄の足跡が、魔王城内部の闇を切り拓く。


 そして、ハルヒの目には、最果ての城に待つ魔王の姿が、微かに映り始めていた――。



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