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千年時計  作者: ちゃぴ
第1章  第1幕 時を紡ぐ時計 

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--第72話 魔王城内部の進軍


 魔王城――その巨大な黒色の石壁は、冷たい風と魔力の瘴気をまとい、空を突き刺すようにそびえ立っていた。

 赤黒く染まる天井と、無数の浮遊結晶が光を反射し、城内は不吉な気配に満ちている。


 七人の英雄たちは、互いの位置を確認しながら慎重に歩を進める。


 ハルヒは時空剣を軽く振り、空間の歪みを常に監視する。


 レオンは剣を構え、先頭で道を切り開く。


 ガルドは巨体を盾に、前方の障害物を破壊しつつ敵の矢や魔法から仲間を守る。


 リィナは静かに歌を口ずさみ、空間を微細に振動させることで味方の動きを加速させる。


 ミリアは魔力の流れを可視化し、敵の魔法陣や罠の位置を即座に共有する。


 ユグノアは策士として、最小の動きで最大の戦果を生む陣形を頭の中で組み立て、味方に指示を送る。


 セリアは弓を瞬時に構え、狭い通路でも正確に敵を狙い撃つ。


「ハルヒ、左側の回廊、何か仕掛けがある!」


 ユグノアの声に、ハルヒは瞬時に反応。


 時空剣で空間の一点を固定し、回廊の罠を無効化する。石板が砕け、刺突する刃は止まった。


「ありがとう……行くぞ!」


 レオンの号令で、七人は一斉に前進する。


 城内に潜む魔族たちが姿を現すが、事前に解析された魔力の流れをもとに、リィナの歌とユグノアの戦術指示が連動する。


 ハルヒは時間操作で攻撃の軌道を微調整し、味方の動きを極限まで最適化する。


 敵の魔族は城の奥深くから強力な魔法弾や魔獣を送り込む。


 しかし、ミリアが視覚化した魔力の軌道を即座に遮断。


 セリアが遠距離から精密射撃で敵を排除し、ガルドが前方の巨体で盾となり、レオンが斬撃で敵の動きを封じる。


「これが……七人の連携か!」


 ハルヒは時空剣を高く掲げ、敵の大群に斬撃を叩き込む。


 空間が裂け、敵の列が崩れる。その隙に、リィナの旋律が空間を包み込み、味方全員の動きが加速。


 まるで一つの意思で動くかのように、七人は魔王城内部の敵を圧倒する。



 進軍の途中、複数の巨大結晶が魔力を放出し、城の一部が崩落し始める。


 だが、ユグノアが計算した最適ルートに従い、七人は崩落を避けつつ前進を続ける。


 セリアが矢を放ち、崩落する天井の破片を空中で弾き飛ばす。


「まさに――戦場を制する者は、連携を制する!」


 レオンが笑みを浮かべる。


 仲間たちも笑顔を見せる余裕はないが、互いの信頼は確かに繋がっていた。



 城の奥、魔王の間へと続く長大な通路。


 壁に刻まれた魔法陣が光を帯び、魔力の奔流を生み出す。


 ハルヒはその波動を感じ取り、時間の流れを微調整して安全な進軍路を確保する。


「ここから先が……本番だ」


 ハルヒの言葉に、六人は頷く。


 剣と魔法、アビリティとスキル――すべてを極限まで使い、互いの命を預け合う。


 魔王城内部の暗黒の空間で、七人の英雄たちの進軍は止まらない。


 時を超え、空間を超え、未来へと繋がる戦いの歩みが――今、始まったのだった。



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