帰郷96
「あなたは、鳥かごに居たから知らないかもしれないけど、リミィがフアニに来てから周辺で、RLの襲撃が度々起きていたの。準都市という事だけはあって、周りの基地が防いでいたから無事だったのよ?今度データを送るわ」
「そんなのいらん!!」
「フアニ壊滅の件……あれは偶発ね。他で情報を掴んだ者達が、撃墜しただけだから」
「当たり前だろ!!あれは勝手に持ち出されただけで、リミィ達を殺す為にした事じゃない!!」
怒鳴り声に近い大声を浴びせられても、リミィのクローンは淡々と話を続ける。
「リミィが死んで一段落したのと、すぐに鳥かごに移ったのが功を奏したようね。敵も、ミィオの存在に完全には気付かなかったのよ」
「それは今も変わらない!!あれからずっと……!!」
「私は調べたって言ってるの。地上での訓練で、RLに襲撃されたそうじゃない」
「あれは、ドラゴンになれる方を狙っていたんだ!!」
「そう思いたいならそう思えば良いわ、私は、ミィオを狙っていたと思って話をしているの」
あの日、狙われたのが核露の方だと思っている……ドラゴンに対抗する為に、ドラゴンもどきという訳の分からん生物を用意していたのだ……ただの小娘一人を殺すには、あまりにも過剰戦力ではないか……
「占いって信じる?」
「なに?」
「エルフの占いってバカにならないのよ。切っ掛けはリミィが死んだ後に、生まれ変わりを探そうとして、私に辿り着いたんだろうけど、そこで変なモノを見付けたから、ついでにって事かしら……ふふっ、運の良い子ね。敵は占いの結果をミィオじゃなくて、あなたの言った通り、ドラゴンと勘違いしてると思うわ」
「じゃあ、占ってくれよ……あんたエルフなんだろ?あたし達がどうなるかを」
占いという非科学的な事を言うのなら、エルフにその占いで証明しろというのは、道理であろう。
「知りたい……?」
「是非とも……」
二人は机に突っ伏すようにして、互いに顔を見合わせて……
「ミィオには死相は出てないわ」
「…………はぁ、脅かすなよ」
占いを信じる訳では無いが、ここまで盛り上げるような事を言っといて、少し拍子抜けしてしまう。




