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帰郷95

「本気?当たり前だ。お前達に巻き込まれるというのは、血みどろの戦いに巻き込まれるって事だ。それを……美優にミィオ達は普通の子だ。あの子達に手を出すなら、何があっても許さない……!!!!」



リナはRLHだ……可哀相だが、そういう星の下にいるから、彼女には人柱になって貰うし、いざとなれば自分も一緒に逝く……けれど、他の者達は選択が出来る立場……地獄に連れて行くというのなら、ここでこのコピーを殺す。



昂る感情とは裏腹に、手先が冷たくなる感覚……戦場での有象無象の存在を殺すのと、明確な意思を持って個人を殺すのとは感覚が違う……雑草を刈るのと、花を摘み取るような違いだろうか……



「盲目って怖いわ……」



「…………」



リミィのクローンは、ピリピリと張り詰めている空気を読めないような阿保ではない、自分が殺されるかもしれないという状況でも、取り繕う所か、リディの背中に突き刺すような冷酷な視線を向けて、



「あなたの知っているリミィは、エルフである私の魂の欠片を受け継いでいるのよ。そして、ミィオはその血を受け継いでいる……一番ヤバいのは、ミィオよ」



「なに!!!?」



リディのアホさ加減を指摘する。



「座りなさい、あなたにとって大事な話よ」



「人の部屋で好き勝手に……」



目を鋭く吊り上げて振り返ったリディであったが、それ以上の事は言えなかった。



ミィオの事……リミィの娘、リミィの忘れ形見という事で、どう接すれば分からなくて……リミィの血を引いているからと、生理的に避けて来た節を否定出来ない……だから、彼女に対して客観的に見る事が出来ない。



自分の部屋なのに、言われるがままに椅子に座り直すと、二人は顔を合わせる……昔は心を許して、リミィとこうして、くっちゃべっていたのに、今は自分達を惑わす敵として、顔を突き合わせている。



「前線基地にRLが押し寄せるのは、よくある話だけど、二度も出産の時期に襲撃して来るなんて、おかしいと思わなかったの?」



「それは……ただの……出来事だ!!もしその理屈が正しいなら、一回目の襲撃はおかしいだろ!?一回目は美優の出産だったんだぞ!!」



「最初の襲撃は、リミィを殺すついでに、前線基地を壊滅させようとしたんでしょ。その時に死んでれば、二回目は無かったはずよ」



「そんなの分かる訳ないだろ!!!!」



ここで、リミィのクローンが言っている事を納得したからと言って、隊長と副隊長が、自分の命を投げ捨てた意味が無くなるという訳ではない……それ所か、明確に隊長達が戦った意味があったと証明される事になるのだが、



「慌てない、事実は変わらないんだから」



それはミィオにも「特別な何かがある」という事を、証明する事になってしまう。

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