帰郷79
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「特殊部隊は、どれほど出ている?」
「約30%程で、スクランブル部隊は全員出ています。緊急招集は掛けてあります」
「ありがとう……」
指令室に来た司令官は、送られてくるデータに目を通しながら、いつか来ると思っていた日が、ついに来たかと目を細める。
一度は壊滅したフアニ……その光景を目にしている。
見た事も無いRLの側で、身体中を穴だらけにしながらも、戦い抜いた人達の遺体を目に焼き付けている……そして、その光景に……感動した事を今でも覚えている。
未知の敵に立ち向かった者達……自分だけ生き延びようとすれば出来たはずなのに、それでも自分の命を賭して護る事を選んだ。
自分が死ぬ事によって、みんなを護れると覚悟を決めて戦ったのだ。
(命を懸けて戦った戦士は、それ相応の報酬を受け取らなければならない……)
戦い抜いた者達を、クローンとして生み出したのはRLHの量産の為……という風に考えている者もいるが、自分としては生き返って欲しかった。
自分達が命を懸けたその先が、どうなったかを見て欲しかった。
住む人が変わってしまっているが、それでも新しい息吹が根付いている……命を懸けて戦った意味があったという事を伝えたかった。
そしてRLHクローン計画に協力して、古の戦士達を蘇らせたのだが……別人であった、過去の記憶があるかの検査をしたが、誰一人覚えていなかった。
それは自分にとっては残念な話であったが、彼等、彼女等はRLHの「力」は受け継いでいた。
新しい息吹に、新たに生まれた者達……もしかしたら、これも運命の導きなのかもと、新たなフアニの新たな守護者として、迎え入れた。
「覚悟しろRL……お前達が相手にするのは、このフアニを護った者達の後継者だ」
当時とは違う、戦う為の準都市、そこに土足で入り込んだ事を後悔させる。




