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帰郷74

手を出せば、それにしっかりと反応して反撃をして来る……これを繰り返せば、足止めは十分に出来る……

出来るのだが……



「…………」



案内人は、モグラ型のRLから再び距離を取る。



ゼロ距離での殴り合いでも、モグラ型のRLの攻撃を避けて、拳を叩き続ける自信はある……のだが、



(この不安は何?)



拭い切れない不安が襲って来る。



こちらの攻撃に反撃をして来るという事は、モグラ型のRLは嫌がっているという事……やっている事は無意味では無く、意味があるという事なのだが、何かがおかしい気がする。



根本的な勘違い……それをこのモグラ型のRLから感じ取っている自分がいる。



『ブゥブゥ……』



モグラ型のRLは、攻撃の手が止んだと事を感じると、鼻を鳴らしながら『ノソノソ』と歩き出す。



あの土を掘り返す手は間違い無く脅威であり、あんなので人が殴られては、簡単に体が抉れてしまう……あれを放置しておく事は出来ないが……



「…………」



案内人は、慎重に構え取り直して今一度、モグラ型のRLの動きに集中すると、



『ブゥブゥ……!!ブッブゥ!!!?』



モグラ型のRLの鼻息が突然荒くなって『ドタドタ』と脂肪で重たい体を揺らして動き出す。



「逃がさな……」



いきなり走り出したモグラ型のRLを逃がすまいと、足を前に出すのだが、



『『『ぎゃははは!!!!!!』』』



自分の横を人達が走り抜けて、モグラ型のRLに飛び付く。



普通ならここで瞬間的に「早く逃げなさい」と無意識に言うのだろうが、自分の無意識が瞬間的に判断したのは、足を止める事であった。



『ブゥモォ!!!!ブムウゥ!!!!』



体に取り付いた人間を追い払おうと、モグラ型のRLはがむしゃらに腕を振るうのだが、その手が、取り付いた人間に当たる事は無く、



『『『ぎゃははは!!!!!!』』』



「なっ……」



奇声を上げる人達は、股間から双子を生み出し、



『『『きゃはははは!!!!!!』』』



『ブゥゥウゥモォォォオォォオォォォオオォオォォ!!!!!!!!!!!!』



産まれたばっかりの双子達が笑い声を上げて、モグラ型のRLに歯を突き立てて捕食を始める。

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