表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/89

帰郷61

美優とミィオの話では、リミィさんという母親は死んでいる事になっていたが、目の前には生きた人がいて……



「うっ……あっ……」



美優さんの反応からして、冗談を言っている訳では無いのは肌で感じられる。



________



美優の体が、硬直して動かない。



死んだはずの母……死んでいると伝えられていた母なのに、目の前には、椅子に座っている母がいる。



泣いて抱き着けば良いのか?それとも(あやかし)と罵声を浴びせるべきなのか?



砂漠を歩いて来たかのように、喉がカラカラになってしまって言葉を絞り出す事が出来ない。



みんなを護る為になら……今すぐに、この鋼鉄の右腕で……



「アネキ……」



「ミィオ……」



鋼鉄の右腕をどうするべきかと、どう決断を下すべきかと思い悩んでいた右腕を「そっ」と握られる。



「アネキ……あの人は……お母さんじゃないッス……」



「じゃあ……」



それならば「敵」なのかと、体を何とか動かさなければと、思考を働かせようとするが鈍い。



母の顔を持つ相手をグチャグチャに殺さなければならない……体の一部は鋼鉄の機械だが、心まで機械なのではない。




(何をしているんだ……みんなを……守るんだろ……)



自分の手を握っているミィオを払い、鋼鉄の手を握り締めて殴れば、それだけで撲殺出来る……その後は、心を殺して殴り続けて、顔が判別出来なくなるまで「グチャグチャ」に殴り続ければ、そんなのは気に無くなる。



「……落ち着け美優、この方は敵では無い」



「リディさん……」



美優の不穏な空気に気付いたのか、リディが美優を落ち着かせる。



覚悟を決め、鋼鉄の拳を振り上げて、がむしゃらに振り降ろすまで後一歩という所で、美優の気持ちを踏み止まらせる。



「この方の正体なんだがな……」



「言って大丈夫、その為にここにいるから」



リディは一瞬、この事を言って良いのかと言葉が淀んだが、女性は、気にしていない所か是非とも紹介して欲しいと言う。



「それなら……この方は……リミィのクローン人間だ」



「クローン人間?母さんのクローン?」



「よろしくね、私はリミィのクローンよ」



改めて全員の方に顔を向けてリディが言ったのは、なまじ、信じられない事であった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ