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帰郷51

互いに見世物を見るようにしていたが、自分こそが異物だと認めた途端に景色が変わる。



パトロールカーに誘導される大きなトレーラー、それが何なのかとフアニに住む人達が、お祭り事だと好奇心の目を向ける。



単なる軍事基地ならこんな民衆はいないが、元準都市というのを利用して、軍事施設等に従軍している者達の家族すらも、このフアニは包容している。



鳥かごの様に……地上のかごの中に住む人達が生きている。



「平和ッス……」



「平和なのは良い事だな……何も、二度も同じ事があって不幸になる事は無いさ……」



「……アネキ、あれ!!」



「あれは……あれは動いてるのか……」


自分達が失った時間が、新たな形で動いている……全てが無くなったと思っていたが、フアニのモニュメントである時計台が残っている。



時計台は壊れる事無く、撤去される事無く、あの時から針をグルグルと回して、ずっと時を回していた。



美優とミィオは、思い出の中に残っていた物が、ここに残っている事をに懐かしさを覚えて笑みをこぼしていると、



『このまま、後に続いて下さい』



「了解しました」



知らぬ間に居住区を抜けて、軍が管轄エリアへと入り込んでいた。



殺風景な、シンプルな建物の造り、案内の下で倉庫の街を走り抜けて辿り着いたのは、



『こちらで車両を停めて下さい』



「了解です」



軍の車両が置かれている駐車場であった。



それもそのはず、別に何か特別な物を運んでいる訳では無い、ただ車両を停めたいというだけであって、もしもこれが民間車なら、どこかパーキングに停めるという話でしかない。



「それじゃ、挨拶に行きましょう」



「「「はい!!」」」



「いや……凛は、部屋で待機しているんだ」



「……そうでした」



ついつい油断していたが、凛はこの大型トレーラーの中には存在しない人間、どっかで拾って来たと言っても問題無いかもしれないが、



「あまり、人の目には触れたくないだろ?」



「はい……」



「……まっ、色々と考えているからさ、少し我慢してくれ」



本人は、鳥かごに戻るつもりでいるから、まだ姿を晒さない方が良いのだろう。

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