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帰郷48

リミィは、美優を育てながら、美憂の父にも気遣い……一度だけ慰め、その慰めた時にミィオを授かった。



そして、ミィオが産まれるという時、再び同じ事が起こった……RLの襲撃。



その時は、父は迎撃に参加せずに前線基地に残った。



あの時の事を忘れられない父、あの時の事を覚えている前線基地の仲間達、父を無理矢理に迎撃に出さずに防衛に回したのだが、それが功を奏した。



RLの波状攻撃が、迎撃に出て来た兵士達を穿(うが)つ。



一進一退の攻防で、RLを押し込む部隊もいれば、押される部隊もいる。



押された部隊が隙となり、そこからRLが前線基地へと雪崩れ込む……あの時と同じ光景……であったが父がRLの群れに飛び込む。



阿修羅とかした父は生きる事を望まない、子供達を護る事だけを望んだ。



命の鮮血を撒き散らし、RLを地獄へと叩き落す。



ミィオが、母の体から血を纏って産まれた時には、父はRLの血を纏って死んでいた。



「……ふぅ」



今の話は聞かされた話ではあるが、身に詰まる想いがある。



人の死によって自分達は成り立っているという事を、父と母、そしてもう一人の母の死によって嫌と言う程に理解させられている……理解させられているからこそ、



「フアニは……復興しているのか……」



フアニが軍事基地にされた事を気にしているのではなく、自分達が居た場所を、別の形にされたという事が嫌なのだ。



今、フアニにいる人達は、そこで死んだ人達がいるという事は知っていても、それは知っているだけで、自分のように思い出としてある訳では無い。



まるで自分の想いでを穢されたかのような……忘却されてしまうかのような感覚に無気力でいると……



「アネキ……良いスか?」



「あぁ…ミィオ……別に良いぞ……」



自分を心配してか、ミィオが部屋の中に入って来るのであった。

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