帰郷47
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「母さん……」
美優にとって、育ての親であるリミィの墓参りが出来るのなら、何でも良いという訳では無い。
死んだ人をいなかった事にしないで、共同墓地が造ってくれたのは感謝をしても感謝しきれない話だが、
「アタシ達の思い出か……誰のせいでもねぇ……」
例え、血にまみれた場所だったとしても、それはその人が生きていた証になる……シュライトが言った意味を頭では理解するが、心が張り裂けそうになる。
「母さんも……命懸けで戦ってくれたんだよな……」
自分を産んでくれた母さんも死んでいる……前線基地をRLが襲撃した。
その日は母さんが産気づき、今にも自分が産まれようとしていた……前線基地にいた全員は、母さんを守る為にと全員で迎撃する為に出撃したが、捌き切れない量のRLが襲って来た。
防衛ラインを造って迎撃をするが、迎撃し切れなかったRLは前線基地を襲う。
残されていたのは後方支援をする者達、戦えない訳では無いが、それでも力量不足……だが、そんな事は言ってられないと、最低限の後方支援が保てる人間を残して立ち向かう……そんな局面で、リディを産み終わった母が、パワードスーツを着用して前線基地を襲うRLと戦った。
もちろん、出産という命懸けの行為をした後に、そんな事をすればどうなるかは……パイロットスーツの中は血まみれになっていたという……
何とかRLの襲撃を乗り切ったが、父さんは、母が死んだ事に発狂して復讐鬼となった。
自分の世話をしないで……というよりは、RLを殺す事で娘を護る……そういう風に狂ってしまった。
RLを殺して殺して……殺し回って……そういう形で自分を護り、そういう形で愛情を注いだ。
でも、それでは子供は育つ事は出来無い……そこで母親代わりをしてくれたのが、リミィさんであった。
リミィが前線基地に来た時、リミィの父も母も既に死んでいて、孤児であった。
幼くして孤児になり、満足に愛を受けられなかったリミィを、美優の父と母が、愛情を注いでリミィを育てた……その恩返しと言わんばかりに、自分が受けた愛情を美優に注いだ。




