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帰郷44

「その……まぁ……う~ん……大変な事に巻き込まれちゃいました……私?」



「いきなり言われても困りますよね」



ドラゴンになれる少年がいて、その子を探している……その話を信じるよりは、地上に観光に行ったドラ息子を探す為に軍が動かされている方が、まだ実感できるという話……だが、



「リナちゃんのあれを見せられたら、信じるしかないよ」



最初にRLHの話をされた時は半信半疑で聞いていたが、話をする時に出した缶コーヒーを、ごみを削減する為にと、スポンジのように丸めたのを見せられては絶句するしかなかった。



筋肉隆々のプロレスラーがやってみせたのなら何とも思わないが、細身の可愛らしい少女が何の気無しにスチール缶を握り潰す……自分が用意した物に小細工などあるはずも無く、ただただ純粋な「力」だけを示された。



「ドラゴン……でも、それってRLとかRLHじゃないんですか?」



「RL、RLH……とは違うと思います」



「それはRLHとしての感覚?」



「……そう……です」



本人がRLとRLHとは違うと言っていた……それがどう違うのかと言う話だが、哺乳類と爬虫類なのだから種が違うと言えば違うが……



「RLでも無ければ、RLHでも無い存在……面白い友達ですね」



「火内君にあったら、もっと気にいると思うッス。火内君は優しいスから」



「そうか……アタシも直接会ってみたいな」



「そっか、リディさんあった事無いんでしたっけ?」



「あぁ、見た事はあるんだけどな」



シュライトは口をつぐんだ。



彼女が、本当に言いたかったのは「RLでも無ければ、RLHでも無い存在……それは本当に大丈夫なの?」と。



既にみんなの中で、ドラゴンになれるという少年は友達みたいだが、側から離れている自分には得体の知れない存在に思えてしまう。



RLという化け物が蔓延る世界で、そのドラゴンになれるという少年は希望なのか、それとも世界をさらなる混沌に落とし込む……



「火内の話はそこまでにして、フアニに行ってからの話をしようじゃないか」



「そ……そうですね」



シュライトが何かを押し黙っているのを察してか、話題を変えるのであった。

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