帰郷43
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その後、RLに襲われる事無く休憩ポイントに着くと、そのまま一夜を過ごす事にする。
自分達の足元にRLがいるかもしれないと思いつつも、地面を掘れば首根っこを掴める訳でも無く、大人しく自分達に与えられた使命に集中する。
「これ美味しい」
「これ、火内君が作ってくれた料理なんです」
「火内君の料理もスけど、鮮生食品が積まれてたお陰ッス」
鳥かごでは、よく分からない加工された食材が主流であり、大型トレーラーに用意されていた天然の食材は、まさに宝の山であった。
「これで火内君がいたら、最高だったんスけどね……」
「うん、火内君の料理の腕前は一流だもんね」
リナとミィオの二人で、火内から教わった料理を作ったのだが、鳥かごのよりも美味しく感じる物が作れたのだから、火内が作れば頬っぺたが落ちるかもしれない。
「……その火内君は、話しだとお偉いさんの息子さんだという話でしたけど、意外と家庭的だったの?」
シュライトが聞いていた話では、地上に観光に降りて、そのまま行方不明になってしまったドラ息子……イメージだけで言うと、あまり良い物では無かったが、二人の好意的に話す姿に少し印象が変わる。
「核露さんは、お偉いさんの子供じゃないです」
「核露?核露って誰?」
「あっ……」
凛がついつい言ってしまった「核露」という名前、まだその事に付いて、シュライトに言っていなかったのもそうだが、何で火内を探す事になっているのかも伝えていなかった。
「言っておいた方が良いかもな……火内の事に付いて」
「シュライトさんは、アタシ達の仲間だもんね……良い凜ちゃん?」
「はい……核露さんは、学園生活の話をする時、皆さんの事を嬉しそうに話していました……だから、皆さんが喋った方が良いというのなら信じます」
「……何か裏があるんですか?」
「それがですね……」
シュライトに火内の話をする。
今回の名目は事を大きくさせない為の嘘であり、本当はドラゴンになれる力を持つ少年であり、上層部から絶対に核露を保護しろという命令で、自分達がここに来た事を伝える。




