帰郷39
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「何事も無くて良かった」
「ご迷惑をお掛けしました。運転代わります」
格納庫を後にして二人は会議室の方に戻り、シュライトと運転を変わると、大型トレーラーのアクセルを踏み込み、アイドリングしていたエンジンを再び力強く鼓動させて動き出させる。
『トゥルルルルルルル』
動き出した大型トレーラーは、自分達が警戒した場所を問題無く通過して、軽快に走り出す。
「地上に降りてピリピリしてたのかな……」
「そう……ッスね……」
知らず知らずのうちに感情が高ぶり、それが体の感覚に影響を及ぼしていたのかもしれないと、二人は溜息をつく。
一度は地上に降りてRLと戦い、鳥かごでもRLの襲撃に生き延びたにも関わらず、まだ慣れていない事に、戦士としての素養が無いのではと思ってしまう。
怯えている訳では無いが、吹いた臆病風に反応してしまった……こんな事では、今後まともに戦う事は出来ない……目的地のフアニは、一日中走れば辿り着けもするが、こんな事では日数が掛かる。
二人はこんな事ではいけないと反省しながら、代わる代わるで運転を続けていく。
時々ナビを確認し、自分達が経路を間違えていない事を確認し、順調に大型トレーラーを走らせていくのだが、
「車両を止めてくれ」
「リディさん、何でですか?」
「敵がいるかもしれない、止めてくれ」
「了解ッス!!」
『ドゥルゥゥゥゥゥゥゥ………』
今度は、リディの方から周辺に敵がいるかもしれないと、大型トレーラーを止めさせる。
「また私が待機するので、二人は行って下さい」
「さっきも言ったが今度はリナが待機、ミィオが一緒に来てくれ。凜はここで待ってるんだ」
「「了解」」
二度目の出撃、今度はミィオが外に出る番。
また、周囲の確認をシュライトにして貰い、三人が大型トレーラーから降りて周りを歩いて警戒するが、何も無い。
「何もいないッス……やっぱり気のせいだったッス……」
「それは早計だな……」
「何か見付けたんですか?」
「今はまだだけどな、さっ戻るぞ」
何も無い……それが答えなのだが、それでもリディはやり遂げたという雰囲気を醸し出すと、二人を連れて大型トレーラーに戻る。




