帰郷35
「この機械の体はRLだけじゃない……RLHすら超える可能性が秘められているんだ。リナにだって負けやしないさ」
「今の時点でも、美優さんには勝ててないですよ」
「ははっ可愛い奴だ「機械如きがRLHに勝てません!!」って気概を見せても良いんだぞ?」
「……ツバメはそうだったんですか?」
「ツバメか?ツバメなら「一戦やってみる?」って感じか……全く、こんな可愛い妹分をほったらかして、とっとと帰って来いって話だ」
そう言いながら美優は、リナの頭を『くしゃくしゃ』と撫でる。
リナにとって今回の任務の他に、ツバメ達を見付ける、もしくは足跡を見付けたいという思いがあった。
美優は、ツバメはほっといても勝手に帰って来ると信じているからこそ、気に留めないようにしているが、リナは二人の安否を心配している。
(うぅ……二人共どこで遊んでるのさ……ドラゴンもどきとか、訳の分からないのがいるのに二人だけなんて……)
自ら出て行ったのだから、準備万端な状況で出て行ったというのは予想が付くし、ツバメなら地上での手配をしている可能性すらある……どっかで野垂れ死ぬという事は無いだろうが、
もしかしたらがある。
実力で言えばツバメの方が、リナによりも格段も上なのは分かっているが、生命体としてはリナの方が上であった。
同じRLHと言えど、全てが同じという訳にはいかない。
普通の人間の様に個体差というのが存在して、ツバメは人間よりも優れているのは間違い無いが、リナには及ばない。
(二人の中に、アタシはいなかったのかな……)
二人でハネムーンとか……そんな馬鹿な事で行動したりはしないし、必要ならリナも連れて行っただろう。
だからこそ、リナを置いて行ったのは明確にいらないという事を突き付けられたという事……
『ドゥルゥゥゥゥゥゥゥ………』
「……なんだろう?」
いつもの自分の中に引っ込んでいたリナであったが、何かを感じると意識を取り戻し、ミィオはミィオで大型トレーラーを止める。




