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帰郷2

「休学ですか……」



基地のとある一室で、リナを含めてミィオと美優、それにリディの四人が横に整列をしている。



「そうだ、この子達には休学を取って貰うが、何も退学に追い込む為ではない。君達には特殊任務を与えるからだ」



「特殊任務ですか……一体、どのような任務でしょうか?」



「とぼけなくても良いのだよ。カメラに、火内君がドラゴンになる姿が映っている」



「……彼を連れ戻し来いと言うのですね」



「話が早くて助かるよ」



合成皮革なのだろうが、部屋の奥で黒光りする椅子に座る男は、リディとの話が終わると次には、リナ達の方に視線を向ける。



「君達は、彼と同室の子だったのだね?」



「はい……」



「安心したまえ。彼がドラゴンになれる事を、秘密にしていたのを責めようというのでは無い……それ所か、君達が彼と親密な関係を築いていた事に、感謝している位なのだ」



「そうなのですか……」



「彼が、ドラゴンになって戦ったのも、君達を守りたいという気持ちがあったからこそ違いない……だからこそ、君達には地上に降りて貰って、彼を連れ戻して貰いたいのだよ」



「それは願ったり叶ったりですが……火内君は生きているんですか?」



鳥かごを飛び出した火内は、結局帰って来なかった。



どこかで迷子になって帰って来れないのなら迎えに行きたいが、もしも……亡くなっていたりしたら……



「それは保証出来ない……我々も彼の跡を追ってみたのだが、途中で居場所が分からなくなってしまった……ただ死体は見つかっていない以上、彼が生きていると考える方が健全的ではないかね?」



「はい……」



「そんなに心配する事は無い。君達だけに探しに行けと言っているのでは無く、他にも彼を探す部隊を派遣している……が」



そう言うと男性は椅子から立ち上がって、リナに近付くと肩に手を置き、



「君隊は友達なのだから、何か導き合うモノで、彼を見付けられるかもしれないじゃないか……よろしく頼むよ」



「善処致します……」



火内を必ず見付けて来ると、リナの肩に期待を込めるのであった。

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