困った時は助け合い
何がだからさ。だそれじゃあなんの説明にもなってない。「それで行きたい所ある?どこでもいいよ思いついた所から行ってみようよ幸い今日から夏休み時間はたっぷりあるからのんびりやろうよ」・・・オープンキャンパスとかあるのにこれだからお子ちゃまは高校三年生の忙しさを知らないな。行きたい所か別にないけど思いついた所だと。学校かな。と私は無意識に呟いていた。自分でもなんで学校が気になったのかは分からないけれど私はそこに行く必要がある気がした。「分かった。とりあえずそこに行こう。めんどくさいけど人が可哀想な目に遭うよりはマシだしね」
学校に行く道すがら聞いた話によると青くんは今七の孵化にいるらしい。傘のことや今もうねうね動いている触手のことも聞きたかったのだがそれ以上のことは部外者の私には教えてくれなかった。
学校に着いた私たちはとりあえず気になるものを探すことになった、んだが全然見つからずに夜になっていた。「やっぱり全然見つからないし続きは明日にしようか」それでいいんだけど怖いし前歩いてくれる?「へぇー怖いんだなんか意外」そりゃあ私も普通の女の子ですから。「それもそうか。でこれはどう説明してくれるの?」これって何?どれのこと?「本当に分からないの?今僕を包丁で刺そうとしたことについて何か釈明することはないの?」は?私が刺そうとした?何を言ってるんだ。と言おうとした私の手には包丁が握られていたきっと家庭科室で盗んだんだろう。おかしな話だが私は今の今まで自分が包丁を持っていたことも家庭科室に行ったこと知らなかったし、青くんに言われて初めて刺そうとしたことに気づいたのだ。「私は・・・私はやってな「そのとーーり!彼女は何も悪くない!責めるなら私を責めたまえ!反省はしないけどね」いきなり廊下の奥から現れ、声を校舎中に響かせた彼女の髪は不思議な色をしていた。それは虹色だった。現実の空に架かるような目を奪われるような美しい色ではなく霞んでいてそれでいて澱んでいて泥水に反射した虹はきっとああいう色をしてるんだろうなと思うほど暗色のみで構成された虹を筆で乱雑にぐちゃぐちゃにしたよう模様だった。「そこのタコくん君はこう思ってるね?この町にいる狂信者は一人しかいないはずなのになんでここに二人もいるんだろうかって。大丈夫君は間違ってないよこの町にいる狂信者は一人だけそれは私、墨咲 造花であって彼女じゃないの」彼女はゆっくりと私たちに近づいていく。私が普通の人間だというのならなんで死んでも生き返る出来たの?「何言ってるの、君は生き返ったりなんかしてない。不老不死なんで本当にあるわけないでしょ?君は十八番目のスペアで前の十七人が殺されちゃったから十八番目の君がスペアからメインになっただけ、最近良く殺される夢を見るでしょう。あれは殺された一から十七の記憶を君に引き継ぐ時に見る物なんだよね」それを聞いた時私は自分の存在がよく分からなくなっていた。「お前は一体何が目的でそんな事をしているんだ」青くんは歯を食い縛り今にも暴れたい気持ちを抑え込んでいるように見えた。きっと人を代替品のように言ったことが許せないんだろう。「この世の全ての物っていつかは無くなるでしょう毎日歯を磨く歯ブラシや布団や枕もけどそれらは壊れたらもっと高性能な良い物に買い替えられるのに人は壊れたらそれっきりなんて可哀想!絆と愛がもったいない!物に予備があるんだから人にも予備はあるべきでしょう?予備があれば残された人は悲しくならずに済むし向ける人わ失った絆と愛も可哀想じゃなくなると思わない?」それを語っている彼女は自分が正しいことをしていると確信しているようだった。「君が長々とおしゃべりしてくれたおかげで僕も準備を整えさせてもらったよ」青くんがそう言った瞬間に目の前の床が崩れ墨咲と名乗る女性は下に落ちて言った。見た感じ結構下の階に落ちて言った彼女を尻目に「今のうちに逃げるよあいつのテリトリーの中じゃ流石に分が悪い!」青くんは私に振り返ったタイミングで「よく小さい頃さ言われなかった?人の足を引っ張ってはいけませんって」墨咲が唐突に意味が分からないことを言った瞬間に私と青くんの足は誰かに掴まれていて上半身しか無い人間に穴に引きずり込まれてしまった。「僕に掴まれ!」咄嗟に掴んで落下の衝撃に耐えようとしたがいつまで経っても衝撃が訪れない。どうやら青くんのタコがクッションになってくれたようだ。私の足についていた人間は落下の衝撃でぐちゃぐちゃになっていたのは見なかったことにしよう・・・「人に足を引っ張られるのはどうだった?なんか無性に腹が立つよね!」墨咲さんはとても楽しくて愉しくてたまらないようだった。「君の話には飽き飽きしてるんだ」瞬間青くんの傘に生えている八本の足が墨咲さん目掛けて突撃する。「おぉ怖いこれを食らったら私は死んでしまうから誰かに手伝ってもらわないと」そう言うとどこからともなく無数の手が現れ触手の攻撃を防いでしまった。それで終わらず無数のては触手を伝って青くんに辿り着き貫手で心臓を貫いた。




