番外編 巫女の戦い
これは、ゲームの世界に行く前の話。
「なあ、巫女って御札とか、お払い棒とかで戦うんじゃないのか?」
「あんた、アニメの見すぎよ」
「そうなのか?」
「ええ、うちの神社では殴りと、木刀か刀だけよ」
「ひぃ、そんな物騒な」
「そうね、でもたまに御札とか使うわね」
「次、小鈴様」
「小鈴の番ね、いってらっしゃい」
「ああ、行ってくる」
今は妖怪退治の為の模擬戦みたいなことをしている。
「おお、小鈴じゃねえか」
「理沙かよ、女だからって手加減はしないぞ」
「こっちこそ、友達だからって手加減はしないぞ」
そう、今は一対一で戦っている。しかもみんなに見られながら。
「それでは、始め」
スタートの合図と共に理沙が突っ込んできた。
「危な」
「避けんじゃねえ」
「避けなきゃ敗けるじゃん」
理沙の攻撃を避けると理沙がキレてきた。そして、十分後。俺が敗けた。
「ハア、私の勝ちだな」
「うう、悔しス」
そんな会話をしていると、
「よう、小鈴って言ったか、お前例の新入りだろ」
「は、はい」
話しかけて来た方を向くと、男らしく、身長の高い人が話しかけて来た。
「な、何でしょうか?」
「お前面白いじゃん、だから俺と戦おうぜ」
「い、いや二連続は、」
「え~逃げる気ですか~?」
「びびってるんですか~?」
「何だこいつら」
その女性の後ろから二人の女の子が出てきた。
「そういや、名前は?」
「あんた、知らないの」
「え~入ってきた時、教えてもらってないんですか~?」
「ああ」
「ゴホン、この方、この神社最強の、塩原多喜様ですわ。その目に焼き付けていなさい」
「なるほど、そんな、最強様が何で俺と戦いたいんだ?」
「お前が弱そうだからだ」
「ピキ(^ω^#)」
「戦うか?」
「ああ、やってやるよ」
そうして俺はバトル場に出た。
「おい、ハンデをやる」
多喜は木刀を渡してきた。
「おっと、良いのか?ハンデなんて」
「良いんだよ。しかもそれながなきゃ、お前なんて一瞬で倒せるからな」
「ピキ(^ω^#)」
「それでは、始め!」
始めの合図と共に多喜近づき木刀を振った。だが、片手で止められてしまった。
「ち、流石に無理か」
「次はこっちだ」
そう言った瞬間勢いよく殴ってきた。運良くガードが間に合った。だが、後ろに吹っ飛ばされた。
「がは」
壁に激突した。痛い。
「この程度」
立ち上がろうとすると。
「う、立ち上がれない。足が麻痺したのか」
「そうだ、それが俺の技だ。相手を麻痺させ、その間に倒す。が、正直ガードされるとは思わなかった。やっぱり、俺の見込みどうりお前は面白い。だが、お前は弱いそこがつまらん」
「はは、何だその技チートじゃねえか。お前攻撃一つで膝を付く位俺は弱い。だが、お前の攻撃で木刀が壊れなかった。だから、ガードは出来る。なら、ガードしながら攻撃すればいい話だ」
「だが、俺の攻撃で今お前は膝をついているんだぞ」
「はは、そうだな、だが、この位ごり押しで突破できんだよ」
「お前、何で立てんだよ」
「何でって、教えてやる、俺はゲームで言う体力全振りだからだよ」
「な、そんなゲームみたいなこと、」
「出来るんだよ、何故なら主人公だから」
作者「やめろ」
「ち、こんな奴倒せる訳ねえ降参だ」
「勝者小鈴様」
「や、やった~(震え)」パタ
「は、ここは、病院か」
「お、起きたか」
「多喜」
「なあ、何であの攻撃を耐えられたんだ?」
「ごり押しだよ。ごり押しじゃなきゃ今ここにいねえよ」
「ごり押しで耐えれんのか。もっと鍛えないとな。勉強になった。ありがとうな。あと、これは誰にも言わないで欲しい、俺は男なんだ」
「奇遇だな、俺も男だ」
「まじで?」
「まじで」
「なら、男同士仲良くしようぜ」
「ああ、」
そうして、新しい仲間が増えた。
番外編だ~ヾ(´∀`*)ノ来週からゲームの世界出すから許して。