第4話 姉の登場
今、俺は神社の仕事が終わり家にいる。
「お兄ちゃん、帰って来るのが遅い!」
「ご、ごめんなさい」
「もう、まったく」
と、こんな感じで説教をくらっている。
「花香ったら小鈴が帰って来ないから心配してたのよ」
「ちょとお母さん?!」
「でね~全然帰って来ないからって電話を」
「ちょ、ストップ~」
やっぱり花香はツンデレだ。そんなこと話していたらインターホンがなった。
「こんな時間に誰だ?」
そう言いながら玄関に行こうとしたら。ドアがふっとんできた。
「あぶね」
「ただいまなのだ~我が弟よ~」
「ね、姉さん?!」
「そうだ、お前の大好きなお姉さんだぞ~」
「いや、逆じゃない?」
「確かにそうだな」
「姉さん、仕事は?」
「仕事?ああ、働き過ぎたから休みもらった」
「ええ(引きぎみ)」
そう、俺の姉が帰って来たのだ。名前は咲希、妹の花香とは違く、かまってちゃんである。
「花香が睨んでくるんだが何故?」
「知らん、花香に聞け」
「なるほど、花香なんで怒ってるのだ?」
「別に、怒ってないもん」
「それ怒ってる言い方だよね」
「ニヤリ」
ピカーン!咲希の頭から電球が出てきた。
「痛!」
「その電球本物なの?」
そんなことを言っていたら咲希が被さる様に抱いてきた。
「ちょ、姉さん?!」
「ほ~ら花香、悔しいなら同じことしてみな~」
「ぐぎぎぎぎ」
そう言うと、花香が近づいて来た。
「こ、こう?」
「お~よくできたな~」
え、あのツンデレが抱いてきたんだけど。写真に残したいんだけど。
「こ、こ、これで、い、いいでしょ」
花香の顔がめちゃくちゃ赤くなっていた。
「か、可愛よす」パタ
姉さんが隣で倒れた。
「まあ、そんなことはいいから早くお風呂入って寝たい」
「じゃあ先風呂入っていいよ」
「え、いいの」
「いいよ別に」
「やったー、じゃ入ってくるわ」
「おけ」
姉が風呂に入って行った。やっと落ち着いたと思ったら、カオスになっていた。なんでって?言ってることを聞いて見よう。
「あら~なんかドア壊されてる~。どうしましょ。まあパパに直してもらいましょう。じゃあ今日の夜ご飯を決めようかしら~」
右がこんな感じのポジティブ過ぎる人の独り言。左は、
「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
と、クッションに顔を埋めて叫んでいる人。これをカオスと呼ばずなんと呼ぶ。こんな感じで1日が終わった。
読んでいただきありがとうございます。