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チート魔力のせいで神レベルの連中に狙われましたが、守銭奴なので金稼ぎします  作者: 桜桃
第二章 オスクリタ海底

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魔法や魔力が強ければその人自身が強く感じるの不思議

 アルカとグレールは、そこでひとまず終了。

 横から女性の声が聞こえたためそちらに目を向けると、リヒトとロゼ姫が動き出していた。


 リヒトは杖を掲げ、いつものように魔法を発動する。


chain(チェイン)!」


 地面や自身の周囲を囲っていたシールドから鎖が出現、勢いよくロゼ姫へ向かう。


「甘いわね」


 ロゼ姫は右手で何かを掴むような仕草をすると、水の杖を出現させて前へ突き出した。


acid(アシッド)


 ロゼ姫の魔法は初めて見る。

 ワクワクしていると、ロゼ姫に迫っていた鎖が何かにぶつかり――溶けた。


 何が起きたのかとロゼ姫の周りを見ると、俺の魔法 acqua(アクア) と似た水の球が浮かんでいる。


 まさか、あれで鎖を溶かしたのか?

 そんな馬鹿な……。


「ロゼ姫の魔法は、確か酸だったはず」

「っ、え? 酸? 酸って、あの酸?」

「なんの酸を思い浮かべているのかは分からないけど、多分その酸で合ってると思うよ」


 酸って、触れた物を溶かすやつだろ。

 それって一度でも当たれば終わりだ。掠っただけでも怪我じゃ済まない。


 あんな綺麗な顔して、怖い魔法を使うんだな……。


「これで終わりかしら、リヒトさん」

「くっ、まだです!! 拘束魔法は、拘束するだけのものではないんですよ! chain(チェイン)!!」


 再び鎖魔法を発動する。

 だが、このままではまた溶かされて終わりだろう。

 何か考えがあるのか?


 ロゼ姫は先ほどと同じように杖を操り、acid(アシッド)で鎖を溶かそうとする。


 リヒトも杖を振り、鎖を操作した。

 あえて酸にぶつけ、鎖を溶かさせて相殺。

 そして残った鎖を、ロゼ姫へ向かわせた。


「数で攻めるという事ね。なら、こちらもよく使う魔法を使わせてもらうわ。|dolphinacidドルフィン・アシッド


 慌てることなく、ロゼ姫は次の魔法を発動する。


 現れたのは――二体のイルカ。


 鎖へ向かい、泳ぐように突っ込んでいく。


「ドンちゃん、フィンちゃん。超音波」

『キュイ!!』


 返事をするように頷くと、二匹のイルカは口を大きく開いた。

 次の瞬間、鎖はすべて弾かれ、地面へとジャラリと落ちた。


「なっ……」

「終わりかしら。まだ何かある?」

「…………参りました」

「いい勝負だったわ」


 こっちも勝負あり。


 やっぱりリヒトは、一対一の戦闘は厳しそうだ。

 援護をメインにした方が、リヒトの持ち味が出せる。


 シールドから出てきた二組は俺たちに気づき、駆け寄ってくる。


「カガミヤ!! 起きたのか!? 体は大丈夫か?」

「カガミヤさん! 痛いところはありませんか? 気持ち悪い所とか、目眩とかは大丈夫ですか!?」


 お、おう。

 こんなに心配されるの、なんか変な感じだ。


 慌てている二人の頭を撫で、大丈夫だと伝えると、安心したように息を吐いた。


「「よかったぁ……」」

「心配かけたな。魔力の枯渇だったから、体の方は問題ねぇよ。一か月も寝てたせいで体はなまってるけど、痛いところはない」


 ロゼ姫とグレールも、俺の様子を見て安心したようだった。

 二人も心配してくれていたのか……複雑な気分だ。


「というかロゼ姫って、あんなに強力な魔法が使えるんだな。それならフェアズを捕まえる時、連れて行けばよかった」

「確かに魔法単体は強いのですが、魔力を多く使うので、すぐに枯渇してしまうのです。それに、私は守られて生きてきた身です。いざ戦闘の場に立つと、魔法をうまく扱えるか不安で……」

「でも、今リヒトといい勝負してたじゃねぇか」

「それは、お相手がリヒトさんだからです。命のやり取りではありませんから、余裕を残せるのです」


 ああ、なるほど。


 リヒトなら負けても殺されることはない。

 模擬戦と本当の戦闘は違う、ってことか。


「ロゼ姫様、本当に強かったです」

「私は魔法に恵まれただけです。私自身は強くもなんともありません」


 それを言うなら、俺は魔力に恵まれただけか?

 魔力が少なかったら、今頃ここにはいなかったかもしれない。


 魔力様様だな。


「グレールもやっぱり強かったぞ!! 俺、本気で戦って、凄い楽しかった!!」

「はいはい、アルカはすごい楽しそうだったな。よかったよかった」


 目を輝かせて報告してくるアルカを適当にあしらいながら周囲を見ると、ふと気づいた。


「あれ、そういえばヒュース皇子は?」

ここまで読んで下さりありがとうございます!

出来れば次回も読んでいただけると嬉しいです!


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よろしくお願いします(*・ω・)*_ _)ペコリ

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