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まさか元恋人なんて…………

 今、俺達は、始まりの村だと言っても過言ではないセーラ村に、アルカとリヒトと共に戻ってきた。


「婚約の方は大丈夫なのか? こんな所に来ていて」

「問題ないだろう。それより、今回の件、絶対に解決していないし、もやもやしたまま終わらせたくないんだよ」


 別に、俺はグレールが提示した作戦から逃げているわけではない。

 決して、そういう訳ではない。


 ただ、フェアズがどうなっているのか気になるだけだし。

 フェアズが生きている場合、次の動きに警戒したいだけだし。


 決して、逃げているわけではない!!


 アルカとリヒトが後ろで顔を見合わせている間に、セーラ村のギルドにたどり着いた。


 歩いている時に周りをある程度見てみたけど、新村長であるエレナは頑張っているみたいで、だいぶ活気が戻ってきていた。


 中に入った俺を見つけた受付嬢が身を乗り出し、目を輝かせてきた。


 お も い だ し た。


「貴方は!!! あの!! イケメン冒険者さんのカガミヤチサトさんじゃないですか!! この村を出てしまったと聞いていたためもう会えないと思っていましたよ!! 来てくださりありがとうございます!!」


 受付から身を乗り出し、手をブンブンと振ってくる受付嬢。


 さいっあく!!!


「アルカ、今すぐに帰ろう、今すぐだ」

「思い出したな。セーラ村のギルドの受付嬢は、アマリア様が自ら選んだ、カガミヤが一番苦手とする女性だったな」

「おうよ、帰ろう」

「待て待て、聞かないといけないことがあるだろう!? 頑張ってくれよ、カガミヤ!!」


 俺が引き返そうとすると、アルカにローブを掴まれた。

 くそ、駄目か。


 リヒトは、首を傾げているけど、何も言えない。

 というか、何か言うとめんどくさそうだから、言いません。


 仕方なく、アルカの後ろに隠れながら受付に近付いて行く。

 歩みを進めるたび、受付嬢の目は一層輝きを増していった。


 い、いやだ、行きたくない。

 俺は、行きたくないぞ……。


「来てくださりありがとうございます!!! そんなところに隠れていないで、さぁさぁ、早くお話ししましょう!! なんなら、これからカフェに行きましょう!!」

「アルカ、すべてを任せた」


 もう、無理だ俺は。

 さらば――


「本当に死にそうになっているぞカガミヤ!! 顔が真っ青だ!! しっかりしてくれ、カガミヤァァァアアアアア!!!!」


 アルカが叫ぶと同時に、奥の扉が開いた。


「来るとは思っていたよ、知里」

「あ、アマリッ―――」

「アマリア様ぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!!!!」


 あ、受付嬢がアマリアに向かって跳び出した。


 飛んでいった受付嬢をアマリアはひらりと躱し、何事もなかったかのように俺達の方に歩いてきた。


 適応力、すげぇな。


「お前も、大変なんだなぁ」

「君ほどじゃないよ」


 ※


 アマリアが受付嬢を制してくれたおかげで、俺は無事にギルド奥の部屋にたどり着いた。

 

 セーラ村で一時的に世話になった部屋には、なにも変化はなかった。

 シンプルな椅子にベッド。落ち着くわぁ。


 椅子に腰を掛けると、アマリアとリヒト、アルカも椅子に座る。

 最初に口を開いたのは俺ではなく、意外にもアマリアだった。


「さて、ここに来た理由、僕でしょ?」

「まぁ、そんなんだけどさ。もしかして、俺が来ることを予想して待っていたわけじゃないよな?」

「そうだよ。」


 は? やっぱりこいつ、俺達のことを監視してんだろ。

 どこかに高性能マイクとかが仕掛けられてんじゃないか?


 ローブをまさぐっていると、アマリアが普通に続きを話し出した。


「監視はさせてもらっているけど、体に細工とかはしてないよ。単純に遠くから見ているだけ」

「それはそれで嫌なんだが?」


 私生活とか覗かれているんだろう? 

 最悪なんだけど、どこで見られているのかわからないから対策のしようがない。


「一つ約束しろ。絶対にプライベートを覗くな。俺が一人でいる時とかなおさら」

「見ないよ。それより、フェアズについて聞きたいことがあるんじゃないの?」

「そうだな。俺のプライべーッ――」

「見ないってば。今までも見ていないから大丈夫だよ。君が冒険者としての行動をしている時だけだから、早く本題に入らせて」

「はい」


 これ以上しつこくすると、本気でぶちぎれそうだから何も言えない。

 やっぱり、アマリアが一番怖いかも。


「まず、再確認になるんだが、フェアズは死んではいないよな?」

「死んでいないよ。危険な状態ではあったけど」

「そうか」


 よし、確定だ、あいつは生きている。


「なら、今どこにいるのかわかるか?」

「居場所という居場所はないから、正直僕にもわからない。勘で言うしかないよ」

「勘か……」


 …………本当に勘なのかぁ? 疑わしいなぁ。


「見ているだけじゃ答えはわからないよ。僕には透視も効かない、残念だったね」

「ちっ。透視を使おうと思ったのに……。そうだなぁ……。あとは、あいつの弱点とかは?」

「答えると思う?」


 普通なら答えないよなぁ。ダイレクトに聞きすぎたか。


「なら、他に答えられことはないの~? なんでもいいから教えてくれよぉ~」

「フェアズの情報で答えられることねぇ。んー……。フェアズと僕が元恋人同士……とか?」


 ……………………?


 理解が出来ずアルカとリヒトと目を合わせ頭をリセットしていると、やっとアマリアの言葉を頭の中で理解出来た。


「「「――――――はぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!?!?」」」


 フェアズとアマリアが元恋人!? 嘘だろ!? 

 というか、恋人とかそういう概念お前らにあるの!?


「あと伝えられるのは…………」

「もっと今の話が聞きたいです!!」

「そっちが食いついたか」


 リヒトが顔を赤くして顔を乗り出した。

 なんとなく、アマリアが楽しそうな気がする。


 もしかして、わざと話を逸らされた?

ここまで読んで下さりありがとうございます!

出来れば次回も読んでいただけると嬉しいです!


出来れば☆やブクマなどを頂けるとモチベにつながります。もし、少しでも面白いと思ってくださったらぜひ、御気軽にポチッとして頂けると嬉しいです!


よろしくお願いします(*・ω・)*_ _)ペコリ

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