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チート魔力のせいで神レベルの連中に狙われましたが、守銭奴なので金稼ぎします  作者: 桜桃
第一章 異世界への始まり

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もっと俺を信じてくれよなぁ

「明日まで猶予があるのが少し引っかかりますが、そこは特に気にしなくてもいいのでしょうか?」

「気にしなくてもいいだろう。アマリアが絡んでいるみたいだし、うまくフェアズを抑え込んでの明日までの猶予なんだろうから」

「アマリア様が絡んでいると、何かあるのですか?」


 今、俺達は情報共有と作戦会議中だ。

 すぐに行っても返り討ちにされるだけ。時間がない中でも、ほんの少しでも勝算を上げられるようにしないといけない。


 でも、プルウィアがどこにあるかもわからない。

 移動の時間も考えないといけないか。


「アマリアは管理者ではあるんだが、おそらくフェアズよりは甘い。人を無駄に殺さないし、見捨てない。ギルドの管理だけでいいところを、しっかりと冒険者のことも考えている。そんで、何故か俺、気に入られている」

「気に入られているのですか? でしたら、話し合いなどで解決は出来ないのですか? 正直、管理者と全面対決は避けたいところなので、話し合いで済むのでしたら……」


 グレールの言いたいこともわかるし、出来れば俺も平和的解決に持ち込みたい。

 けど――……


「わりぃ、それは無理だわ」

「……理由は?」

「アマリアは俺を気に入ってはいるが、フェアズへの恋心には叶わない。フェアズが俺を殺そうとしているのなら、アマリアはフェアズの肩を持つ。……持つとは思うんだが」


 ちょっと、アマリアの立場が難しいよな。


 俺を完全に見捨てられるほど、あいつが冷たい奴だったら、俺の目の前でアルカとリヒトは消されているはずだ。


 俺が困惑して動けない時、管理者が二人そろっていたんだ。

 簡単に殺せたはずだ。


 人質に使うと決めたのは、アマリアなのか。

 それとも、フェアズの魔法がプルウィアと相性が良く、戦闘が優位になるためおびき出そうとしているのか。


「? 持つとは思うんだが……とは、どういう意味ですか?」

「……いや、アマリアは今、葛藤中なんだろうなぁと思ってな。ちょっと笑ってる」

「無表情のように見えるのですが……」

「心の中では大笑いだ。そんなことより、相手がプルウィアを指定してきたってことは、フェアズにとって戦闘しやすい場所の可能性がある」

「そうですね」


 そう言えば、グレールが強いのはロゼ姫から聞いていたが、どんな戦い方をするんだ?


「なぁ、グレールの戦闘方法ってどんなだ? あと、属性は?」

「私の属性は氷です。基本は剣を使って戦います」


 アルカと同じ前線と考えてよさそうだな。


「なら、拘束魔法を凍らせてもらってもいいか? 消してもまた出されたら鼬ごっこになっちまう」

「了解しました」

「任せたぞ、グレール。あとは流れに身を任せるしかないだろうな。これ以上は時間がない」


 早く行かないと、あいつらの命が危険だ。


 ……多分だが、あいつらは俺が助けに来るなんて微塵も思っていないだろう。


 自分達を助けたところで金が手に入るわけがない。

 そう考えて、落ち込んでいるんだろう。


 アルカもリヒトも、優しくて温かい。

 だからこそ、自分を安く見ちまうところがある。


 自分がいたところで意味は無いと、考えちまう。


 まったく。

 俺は大事なもんを見失う訳にはいかねぇんだよ。


 絶対に、間違える訳にはいかない。

 一度でも外れれば、これからの道も狂い続ける。


 近くで見てきたんだ。

 狂った人間を。


 子供を殴っても、何も思わない大人を。


 俺は、絶対に同じ道を歩まない。

 あいつらと同じ血が体を巡っているとしても――絶対に。


 金と命なんて。

 天秤にかけることすら、おかしい。


「――あ、そういえば」

「いかがいたしましたか?」

「いや、管理者二人を相手にするなら、もうそろそろ決めてもいいかもしれないなと思ってな」

「決める? 何をですか?」

「属性。そういうわけで、出てこい、リンク」


 俺が呼ぶと、偉そうに腕を組んでいるリンクが目の前に姿を現した。


 本当に目の前。

 近すぎて逆に見えねぇよ。


 こいつは本当にリンクだよな?

 スピリトじゃねぇよな?


(わたくし)みたいな上級精霊を、名前を呼ぶだけで気軽に出そうと思わないでくれるかしら。私を使いたいのなら、もっと尊敬するような――』

「管理者であるアマリアに売られたくなかったら、俺の言うことを聞け」

『っ、な、なによ……』


 めんどくせぇ話は後回しだ。

 いや、後回しも嫌だけど。


「お前の属性をそろそろ決めたいと思っている。それでなんだが、何か制約とかはあるのか? 俺が持っている属性じゃねぇと無理とか」

『いーえ、特にないわ。この私よ? 出来ない属性などあるわけないじゃない! 馬鹿にするのもいい加減にしてちょうだい』


 鼻を鳴らしているこいつが正直腹立つが、今はどうでもいい。


 出来ないことはない……か。なるほど。


 普通の属性は、特別精霊に頼む必要はない。

 炎や水だと俺の属性と被るし、雷や氷だとせっかくの精霊の力を生かせないだろう。


「んー……普通の属性じゃない。何かいいものはないか。出来れば普段から使えるような、楽できるような……。お金を発掘できるような属性はないか……」

「目的がすり替わってはいませんか?」

「気のせい気のせい」


 ロゼ姫に突っ込まれてしまった。

 だって金が欲しいんだもん。仕方がないだろう。


「何か、何か……都合がいいもの……」


 んーーーーーー。

 駄目だ、思いつかない。


 無難なものは絶対に嫌だし、何かないかなぁ。


「でしたら、移動に特化したものなどはどうでしょうか?」

「え、移動に特化したもの?」

「はい。例えば、ワープとか」

「――なるほどな」


 グレールの助言のおかげで、いいことを思いついちまった。

ここまで読んで下さりありがとうございます!

出来れば次回も読んでいただけると嬉しいです!


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よろしくお願いします(*・ω・)*_ _)ペコリ

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