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アマリアって時々阿保なんだよなぁ

「そういえば、ウズルイフは一体、何を奪って行ったんだ?」


 聞くと、その場にいる全員が、なんだか気まずそうに目をそらしてしまった。


 この場で唯一目を逸らしていないのは、アクアとアマリアだけ。


「アマリア、何か知ってる?」

「うん」

「何を奪って行ったんだ?」

「魔力の源だよ」

「まりょくのみなもと~??」


 そういえば、ウズルイフがエトワールと殺伐としていた時、クロが黒い魔石を手にしていた気がする。


「まさか、クロが回収したのが?」

「そう、それが魔力の源。それが、最悪の人の手に渡ってしまった」


 アマリアが苦虫を潰したような顔を浮かべた。


 どういうことなのか首を傾げているのは、俺だけ。


 この場にいるアルカとリヒトは、もう話を聞いているのか顔を青くしていた。


 そんなにやばい状況なのか?


 俺の顔に「分からない」と書かれているのに気づいたアマリアが、浅くため息を吐きながらも教えてくれた。


「ウズルイフの魔法は、覚えてる?」

「エトワールも言っていたが、たしか時魔法を主体として戦うんだよな?」

「そうそう。それだけでもうチートなんだよね」


 まぁ、時を操るんだからな。

 今までも、結構痛い目に合ってきた記憶がある。


「でも、唯一ウズルイフから逃げられていたのは、あいつの魔力が一般人よりも少なかったからだよ。それに、時魔法は普通の魔法より魔力を使う」

「つまり、魔力が少なくて魔法を出す回数が人より少なかったから、今までは逃げきれていたってことか?」

「そうだよ」


 魔力の量が少なかったから、俺達は今までウズルイフから逃げられていた。


 つまり、魔力の源である黒い魔石を手にしたウズルイフは、唯一の弱点がなくなってしまったってことか?


「…………」

「やっと、事態がわかったみたいだね。そう、ウズルイフの時魔法に真っ向から勝負を挑まないといけなくなってしまったんだよ。知里でも、流石に危険だと思うよ」

「絶対に戦いたくないな」

「避けられないだろうけどね」


 アマリアの言う通り、絶対に避けられはしない戦闘だろう。


 ウズルイフは、管理者の中でも上から二番目の位置にいる存在なのかな。


 リーダーの次、副リーダーのような存在。

 もし、本当にそうなら、本当の本当に絶対に遭遇は避けられないだろうなぁ。


「でも、ウズルイフは僕が相手したいんだ」

「え? アマリアが?」


 それには、隣でボぉ~としていたアクアも驚き、アマリアを見た。


「正気ですか? アマリア。さすがに、勝てないと思いますよぉ~??」

「僕一人では無理だよ、流石に。でも、チート魔法を持っている人が味方にいるなら、大丈夫」

「それは、どっちを言っている?」

「もちろん、アクアだよ」


 アマリアに名前を呼ばれて、アクアは子供のように「やったー!!」と、両手を上げて喜んだ。


 アクアは、本当にアマリアが好きなんだなぁ。


「カガミヤじゃないんだな」

「一緒に戦うなら正直、どっちでもいいと思ってる」

「え」


 思いっきり喜んでいたアクアが、今のアマリアの言葉で止まってしまった。

 アルカよ、余計なことを言わないでくれよ。


「でも知里には、絶対にクロヌが来ると思うんだよね」

「管理者の長だったっけか」

「そう。それで、覚えているかわからないけど、クロヌは出来るだけ殺してはいけない」


 そういや、クロヌには親友がいたんだったな。


 元は、アンヘル族のクロヌ。

 凄惨な過去で、思考が歪んでしまった。

 言うなれば、あいつも世界の被害者。


 大変だったなとは思う、けど同情はしてはいけない。

 管理者となってからのクロヌの行ってきたことは、許されてはいけないのだから。


「わかった。クロヌは、俺とアルカ、リヒトでどうにかしよう」

「あとは、ソフィアやグレール、ロゼ姫もいるよ」

「ソフィアはまだわからんだろう」


 ソフィアは確か、一緒にいてほしいと言った時に、返事を保留にしていたはず。


「ソフィアは知里が寝ている時にやってきたよ」

「なんて言っていた?」

「『つまらないわけではなさそうだから、いましばらくは連絡取れるようにしておく』だ、そうだよ」

「へー」


 でも、連絡できるようにしておくって、なんだ?


 どうすれば連絡できるんだ?


 まさか、ブレスレット?


「君、タッグバトルの出来事、覚えてる?」

「あー、そんなこともあったな」

「その時に、カウからもらったものがあるでしょ。忘れてるの?」


 そういえば、たしかに連絡手段として一つ、魔道具を貰っていたっけ。

 四角いスピーカーと、イヤホン。


「まさか、これで連絡が取れるのか?」


 ポケットにずっと入れていたのを忘れていたけど、壊れてないよな?


 試しに取りだしてみるけど、まぁ、壊れてはいないような気がする。


「それでソフィアとも連絡取れるはずだよ」

「連絡先を交換しているのか?」

「連絡先と言う概念はないんだよ。そのイヤホンを付けている人の魔力を辿るようにすれば、使えたはずだよ」


 え? そうなの?


「でも、魔力はソフィアにないだろ」

「…………あ」

「アマリアって、時々阿保だよな」

「でも、ソフィアはこれで連絡取れるって言っていたよ?」


 アマリアはどうやら、ソフィアから言われたことをそのままに受け取ったらしい。

 あまり深く考えないようにしていたな。


「…………アンキを利用すればいいんかな」

「その手があったね。ひとまず、アンキの魔力を辿って声をかけてみたら?」

「簡単に言うなぁ……」


 魔力を辿ると言っても、どうやって……。

 まぁ、いいや。ひとまず、アンキを思い浮かべながら声をかけてみよう。


「――――アンキ、聞こえるか?」


 声に出して聞いてみると、数秒後に返答があった。


『聞こえたっすよぉ~。まったく、俺っちを利用するなんて、本当にソフィアさんは人使いが荒いんだから!!』


 なんか、アンキが荒れている。

 けど、とりあえず繋がったらしいから良かった。

ここまで読んで下さりありがとうございます!

出来れば次回も読んでいただけると嬉しいです!


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よろしくお願いします(*・ω・)*_ _)ペコリ

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