憂鬱だ、明日にならないでほしいなぁ
宿に戻っている時、アマリアが気になることを言った。
「グレールの感覚の鋭さは、チーム一だと思うんだよね」
「それは俺も思っているぞ」
「そんなグレールが僕達が言うまで気づかなかったのって、なんかおかしくない?」
まぁ、それもそうなんだよなぁ。
グレールは、ずっとツムリア帝国にいた。
外にいたアクアが気づいて、中にいたグレールが気づかないのもおかしい。
なにか、トリックがありそう。
近くにいる人には気づかれないような気配……とか?
わからないけど、中にいるグレールにまかせっきりも良くないか。
「…………明日の昼頃にもう一度行くか」
「何をしに?」
「寮に侵入する。気配を消していれば、気づかれんだろ」
「大胆なことをするね」
「他に何かいい方法あるか?」
聞くけど、アマリアは唸るだけでなにもいい提案は出さない。
やっぱり、他に方法ないじゃん。
「それなら、ソフィアにも声をかけない? 絶対に今回のようなことは慣れているだろうし」
「あー、身を隠すのも得意そうだな。でも、協力してもらうのは無理じゃないか?」
「一応、話だけは通しておこう」
「わ、わかった…………」
絶対に首を横に振るぞ、あいつなら。
※
「断る」
「やっぱりか~」
アルカが地面に倒れ込み休んでいる時に、ソフィアに昨日の話をしたのだが、予想通り。
ソフィアは、話を聞いた瞬間、間髪入れずに断られた。
「今回は、ソフィアにメリット無いもんねぇ。仕方がないか」
「諦めが早くて助かる」
あ、もう話は終わりというように、アルカの方へと行ってしまう。
まぁ、仕方が無いし、これ以上駄々を捏ねても意味は無い。
俺も帰ろうとしたんだが、何故かアマリアがその場から動かない。
目線は、アルカを起こそうとしているソフィアへと向けられている。
なにか、企んでそう……。
「そう言えば、ソフィアって戦うことが好きだったりしない?」
「…………それがどうした?」
おっ、興味を引いた。
まさか、ここから逆転劇あるか?
「一応、あの学校って魔法使いを育てる学校だから、強い人達が沢山居ると思うんだよね。それに、今回感じている気配も、ただ者じゃない。自分の実力を試せるいい機会にはなるんじゃないかなぁ?」
そういえば、ソフィアって戦うこと事態は嫌いではないのか。
寧ろ好き。
戦闘狂と言う程ではないが、そういう部分はある。
でも、ソフィアは冷静に判断するだろう。
強い奴がいるからと言ってほいほいついて行くアクアとは違うはずだ。
「…………それは、期待出来るのか?」
「少なからず、教師は強いだろうし、楽しいとは思うよ?」
「…………わかった。だが、仮に楽しくなかった場合はどうなるか、わかってんだろうな」
殺気!! 殺気が鋭い!!
……怖い、鳥肌が立った。
「大丈夫だよ、責任は知里が取るから」
「え?」
ぜ、全員の視線が俺に刺さる。
「それならいい。今回は協力しよう」
「任せたよ」
「待って!!!!!」
俺、責任とれないけど!?
つーか、なんでそこで俺にふるんだよ!! ふざけんな!!
完全なる風評被害じゃねぇかよ!!
「だが、今日はいきなりすぎる。明日にするぞ」
「出来る限り急いでほしいけど、そればっかりは仕方がないね。わかったよ」
ソフィアはそれだけを残して、倒れ込んでいるアルカを蹴り起こした。
「…………アマリア君や、何か言うことはあるか?」
「色んなことを任せたよ、知里」
「ふざけんな!!」
流石に、今回はアマリアに殺意が沸いたぞ。
どうしてこうやって俺を巻き込むんだよ。
お前だって、責任が取れない訳じゃないだろ!
アマリアが相手すればいいじゃん!
絶対に俺より強いわけだし、満足するだろ。
「それじゃ、僕達もまた修行しようか。あともう少しで三時間達成できそうだし、その感覚を忘れないうちに」
「わかった。わかったけどさぁ」
なんか、気がかりなんだよなぁ。
明日、俺の運命が決まってしまうのか??
死ぬか、生きるか。
嫌だなぁ……はぁ。
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