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全然ゲームじゃねーよこれ!!

 ソフィアの後ろを付いて行くと、やっぱりさっきより切り開かれている場所へと辿り着いた。


「ここって……」


 自然に出来た空間にしては広すぎるし、きれいだ。


 自然だけでこんな綺麗に円が作られる訳がないし、人の手が加えられているよな、多分……。


「ここは、ツムリア帝国が作った訓練場の跡地だ」

「跡地? 今は使われていないのか?」

「使われていない。だから、俺が自由に使っている」

「それは、いいのか?」

「いいだろう。どうせ、使われていないんだから」


 適当だな。

 まぁ、ソフィアが大丈夫と言うのなら、大丈夫なのか。


 周りを改めてみると、森が周りに立ち並んでいる、だけ。

 他には何も無い。緑がいっぱいだ。


「それじゃ、ここでお前は俺の的になれ。ここから遠くに離れない、魔法を放たない。それを守れば他には何をしてもかまわん」


 えっ? え、えぇっと……?


「も、もう一回、言ってもらってもいいか?」


 長文で約束事を言われると頭に入らないんだよ……。


 そんな、微妙な顔をしないでくれ。

 仕方がないだろ、だって、難しんだもん。


「…………ここから遠くまで離れない、魔法を放たない。これが約束だ」

「遠くから離れない、魔法を放たない。わかったぞ!!」

「はぁ……」


 何でため息を吐かれたんだ!?

 悲しい……。


「それじゃ、準備はいいか? 行くぞ」

「え?」


 っ、弓矢を俺に向けて――……


「わっ!?」

「次、放つぞ」

「まだ準備は終わってないぞ!!」

「反射で逃げろ」


 パンパンと、連続で弓矢が放たれる。

 一発目に放たれた弓矢を避けるのに体勢を崩し、手を地面につけている。


 けど、次を放つまでに数秒の間がある。それだけあれば立ち上がり、避けることは余裕だ!


 上に飛ぶと、弓矢が俺がいた地面に刺さる。


 すぐに足を付けて、走る。

 そんな俺の行く方向を予測してか、弓矢が真っすぐ向かってきた。


「っ、魔法、放ったら駄目だった!」

「魔法に頼りすぎるな」


 右手に魔力を込め、土の刃を放つところだった。


 反射的に魔法を放たねぇように気を付けねぇと……。


「間違えてでも魔法を放つと罰だからな」

「え、罰?」

「隙あり」


 え、しまった。

 気を緩めた瞬間を突かれ、放たれた弓矢が俺の眼に前に――……


「|ground・bladeグランド・ブレード!!」


 あっ、と思った時には、もう遅かった。

 俺、反射的に魔法を放っちまった。


 アンキがケラケラ笑って、隣で車いすに座っているエヴリンが眼鏡をずり下げている。


 俺が放った土の刃は、真っすぐソフィアへと向かう。


 やばい、早く消さないとソフィアが切られちまう!!


「ふん、罰ゲームだな」


 手に持っていた弓で、俺の土の刃を、弾いた?


 え、俺の放った刃って、魔法だぞ? 

 いや、魔法は完ぺきではないし、今回は反射的にはなっちまったから魔力もそこまで込められていない。


 でも、そうだとしても、余裕そうに弾かれちまうと、悲しいぞ……。


「さっそく約束を破ったな、茶髪」

「わ、わるい……」

「謝罪はいらん。罰ゲームだ」


 そういや、さっきも言っていたな。

 罰ゲームって、なんだ? ゲームって事は、遊ぶのか?


 よくわからんまま待っていると、何故かアンキが横に来た。


「これを頭に乗せるっす」

「これって、林檎? でも、木でできてる」


 渡されたのは、てっぺんに木で出来た林檎がついている帽子。

 なんだ、これ。被ればいいのか?


「これをかぶり、近い木の前に立て」

「わかった」


 言われた通り被ると、少し大きいが、手で押さえれば大丈夫なサイズ感。

 近くの木に背中を向けるように立ってみた。


「準備は出来たな」

「あぁ、だが、何を――――」


 ――――パシュ!!


「――――え?」


 お、俺の隣を、弓矢が通った?

 目だけを横に向けると、木に、刺さっている弓矢が……え?


「やっぱり、鉄球じゃないと狙いを定めるのは難しいっすねぇ~」

「慣れろ」

「無茶言わないでくださいよ~」


 え、な、何が起きたんだ?

 何故か、ソフィアではなく、アンキが俺の方に弓を向けていた。


 その弓は、ソフィアが持っている程大きいものではない。

 一回りくらい小さな、弓。それを、アンキは片手で持っている。


「な、何を?」

「罰ゲームは、まだ慣れていないアンキの練習台になることだ」

「よろしくっす~」


 え、慣れていない? 

 それって、一歩間違えれば、俺に刺さるんじゃ……?


「ちなみに、林檎は動かすなよ。体だけは動かしても構わん」

「無茶言わないで!?」

「放て、アンキ」

「はいっす~」


 待ってくれよ!!

 俺、ここで死ぬなんて嫌だぞ!!


「ちなみに避けたり、魔法を放てば罰ゲームの時間が長くなるだけだからな」

「鬼!!」

「何度でも言ってろ」

「なんで――――」


 ――――パシュ!!


「ひっ!?」

「弓って、難しいっすねぇ~。これをすぐに習得したソフィアさん、さすがっす!!」


 感心していないで、集中してくれよ!

 絶対に俺に当てないでくれよな!!

ここまで読んで下さりありがとうございます!

出来れば次回も読んでいただけると嬉しいです!


出来れば☆やブクマなどを頂けるとモチベにつながります。もし、少しでも面白いと思ってくださったらぜひ、御気軽にポチッとして頂けると嬉しいです!


よろしくお願いします(*・ω・)*_ _)ペコリ

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