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ここで繋がるのね

 話し合いを開始にする前に、まずアシャーが持ってきた歴史本を拝読するところから始まった。

 いや、拝読には時間がかかるから、アシャーが内容を教えてくれる形になった。


 なったのだが、まぁ、そうか。


「以前、カウから聞いた話と同じだな」

「竜魔法が魔法の始まりと言う事ですよね? 確かに、以前カウさんが話していられましたね」


 リヒトも覚えていたらしい。

 以前、カウという竜魔法を探している変人がいたが、聞いていてよかったらしい。


 そう言えば、カウとの連絡手段があるの忘れてた。

 けど、今はいいか。


「竜魔法について、詳しい方がいられるのですか?」

「一度だけ会った程度だ。今はどうでもいいだろう。それより、竜魔法について何を話せばいいんだ? 言っておくが、俺の知っている情報などたかが知れているぞ。あまり期待するな」

「わかりました。では、まず――――貴方は、何属性の竜魔法を持っていられますか?」


 そういう感じね、やりやすくていいわ。


「炎だ」

「今まで出会った方で、竜魔法使っている方はいますか?」

「俺とカウと、アクアも持っていたよな? 水の竜魔法」


 椅子に座って話を聞いていたアクアに聞くと、笑顔で「はぁい」と答えてくれた。


「全員の属性は?」

「炎、氷、水だ」

「なるほど。あと見つかっていない属性が風、地、雷の三属性ですね」

「そうなのか。ということは、全部で六属性の竜魔法が存在するんだな」

「そういうことです」


 なるほど。

 属性だけで考えると、風はアンキ、地はアルカ、雷はヒュース皇子だったよな、確か。


「心当たりありますか?」

「属性だけな」

「三属性の方々にですか?」

「あぁ」


 属性だけあっていたとしても、竜魔法使いではないだろうけどな。


「あの――」

「断る」

「何も言っていません」

「手に取るようにわかるから先手で断らせてもらった」

「むぅ」


 頬を膨らませて怒っても駄目だ。

 これ以上の面倒ごとはごめんだよ。


「では、こうしましょう。等価交換です。私が欲しい情報を教えていただけたら、それ相応の事を私は貴方にやります」


 そんな交渉を持ち込まれてもなぁ。

 俺は、お前が何出来るのか知らんし、困るって。


「ねぇ、一つ聞いてもいい?」


 ずっと黙っていたアマリアが口を開いた。


「何でしょうか」

「どうして、そこまで竜魔法にこだわるの?」


 たしかに。

 ただ、情報が欲しいだけならそこまで執着しなくていいはず。

 なにか、カウと同じように目的があるのか?


「こだわりとまではありませんよ。ただの興味です。竜魔法使いが揃った時だけにしか出せない魔法があるみたいなのです、それをこの目で見たい。ただ、それだけです」

「その魔法って?」

「魔法除去です」


 え、魔法、除去?


「呪い除去じゃないの?」

「それも、魔法除去と同じですよ。呪いは結局、魔法ですから」


 なるほど、そういうことか。


 …………待てよ? それがマジなのなら、SSSダンジョンを無理やり攻略して魔法と精霊をゲットしなくても、カケルを解放できるんじゃないか?


 今まで出会った竜魔法使いは、俺とカウ、アクアの三人。

 可能性があるのが地のアルカと風のアンキ、雷のヒュース皇子。


 …………いや、流石に楽観的に考えすぎだ。

 出会った中で考えるのはおかしい。これからの出会いもあるし、予想が出来ない。


「竜魔法を持っている人の特徴とかないの?」

「特徴、ですか?」


 おっ、いい事を聞いてくれる、アマリア。

 たしかに、そこまで強力なのならなにか特徴があってもいいだろう。


「うん」

「うーん…………。なにか、優れた才能を持っているとは聞いたことありますが…………」


 優れた才能?

 例えば、俺やアクアだったら魔力とか?

 でも、俺は俺自身が大量に持っているんじゃなくて、カケルの魔力が上乗せされているだけだからな。


 カウは…………少ししか共にいなかったからわからん。


「優れた才能か……」

「これは本当に曖昧な情報なので、そこまで考えないでください」

「わかった。今ので少し興味が沸いたし、竜魔法については、徐々に情報を集めていくとしようか。知里もそれでいいよね?」


 うん、それには異論はない。


「その方がよろしいかと。と言う訳で、私からのお願いって聞いていただけますか?」


 あぁ、あてはまる人物を教えればいいんだっけ。

 今の情報でなら、まぁ、いいか。


「わかった。さっき言っていた、俺が出会った中であてはまる属性は、元殺し屋の側近であるアンキが風魔法。俺の仲間にアルカが地、地上にあるグランド国の皇子、ヒュース皇子が雷なんだよ」


 言うと、俺が言った名前を何度も呟く。

 頭に刻んでいるらしい。


「ありがとうございます。今確認できるのは仲間であるアルカさんだけですね」

「そうだが、現段階では竜魔法を持っていないぞ。アルカも自覚なかったし」

「そうなんですね……」


 そんな顔を浮かべるなよ、悲しそうにさぁ、しないで?

 流石に心が抉られるんだけど。


「…………あの、もう一ついいですか?」

「なに?」

「今出せる竜魔法、見せていただけませんか?」

ここまで読んで下さりありがとうございます!

出来れば次回も読んでいただけると嬉しいです!


出来れば☆やブクマなどを頂けるとモチベにつながります。もし、少しでも面白いと思ってくださったらぜひ、御気軽にポチッとして頂けると嬉しいです!


よろしくお願いします(*・ω・)*_ _)ペコリ

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