深く考えることが負けであるのはもうわかりました
爆睡、本当に爆睡したわぁ。
「ふわぁぁあ…………」
今は、何時だ?
周りを見ても、誰一人戻って来ていない。
空中でグラースが寝てる? だけ。
隣には、まだスヤスヤ寝ているアクアの姿。
安心したような顔を浮かべているなぁ、複雑な気分。
「はぁ…………」
まだ、眠いし、寝ようかなぁ。
…………寝よう。
おやすみなさぁ~い。
再度横になって目を閉じると、あっという間に夢の中に――……
――――コンコン
…………ノック、扉。
…………出ないと駄目かなぁ、駄目なのかなぁ。出たくないし動きたくない。
だって、俺はあと一歩で夢の中に入れそうだったんだぞ。それなのに、なんで起こされないといけないんだよ。
――――コンコン
居留守、使うか。
流石に、諦めて帰るだろう。
扉をすぐに開けないという事は、そこまで緊急性はないという事。そういう時は、無視に限る。
――――コンコン コンコン コンコン
コンコン コンコン コンコン コンコン コンコン コンコン コンコン
ホラーか!!
『カガミヤ』
(「起きてたんだ」)
『寝てはいないよぉ~。というより、アクアが目を覚ますんじゃない?』
グラースの言う通り、顔を歪めて今にも置きそうなアクア。
居留守、出来ないなこれ……はぁ、誰だよ。
「なんですか!!」
一般常識を弁えてから来てくれよ……。
「ん~、どうしたんですかぁ、知里…………」
あぁ、アクアがとうとう起きてしまった。
ここまでうるさいんだもんな、起きても仕方がない。
「誰だよ、扉に鍵はついてねぇから入れや」
目を擦りながら扉を見るアクアの頭を押さえつつ言うと、ゆっくりと開かれた。
「なんで頭を押さえられているんですかぁ?」
「誰が来てもお前が暴れないように」
扉が完全に開かれるのを待っていると、見覚えのある女性が立っていた。
「…………アシャー?」
「こんな夜分に申し訳ありません。すぐに話を終らせる予定なので、聞いていただけませんか?」
いや、え?
な、なんで? なんで、アシャーがこんな所にいるの? 何しに来たの?
聞きたい事が沢山ありすぎて、逆に言葉がまとまらない。
「聞いていただけますか?」
「…………すぐに終わるのなら…………」
「ありがとうございます。では、次に会える日程の確認をしたいのですが、いつ頃空いていますか? もちろん、会う理由は竜魔法についてです」
…………すっかり忘れてた。
竜魔法について色々話すため、こいつと約束していたんだっけ。
しかたがない、今以上に面倒ごとが積み重なる前に、こういう軽いミッションは終わらせておくか。
アルカやロゼ姫が起きると、また怒涛の日常が始まるだろうし、今の内だな。
…………今のうちに沢山休みたいというのもあるが、これが物語の主人公なんだと、自分に言い聞かせるしかない。本当に、最悪だ。
「なら、明日。少しなら時間を作れる」
「ほ、本当ですか!?」
「何時がいい」
聞くと、午後からなら時間を作れるとのこと。
星屑の図書館は、まだ復旧しきれていないけど、中は無事だからと、そこで待ち合わせとなった。
「では」
約束すると、すぐにアシャーは帰った。
本当に約束をしたかっただけなんだ。
「つーか、誰だよ。俺の居場所を教えた奴、絶対に許さねぇ…………」
頭をガシガシ掻いて、また布団の中に入る。
…………てか、待てよ?
なんで、アシャーは城の中に入る事が出来たんだ?
ここは、ロゼ姫の城。一般人が何もせず入れるなんてことは出来ないだろう。
いくら、王妃がゆるゆるだからと言って、さすがになぁ。
なら、誰かが中に入れたのか? それとも知り合いが城で働いているのか?
うーん、わからん。
わからんけど、そこまで気にしなくていいか。
なんか、この世界では何が起きても不思議ではないような気がするから。
人が空からいきなり降ってきても驚きはするけど、そこまで深く考えない自信はあるぞ。
と、言う訳で――……
「寝るぞ、アクア」
「はぁい」
また俺は夢の中に入りまーす。
おやすみなさい。
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