チート能力かどうかって、どこで判断すればいいんだか
俺の事情を話しながら、来た道を戻ることになった。
二人は終始驚きっぱなしだが、事実なのだから仕方ない。
「つまり、カガミヤは別の世界の住人なのか?」
「そうだ。少なくとも、この世界の住民ではない」
「それでも、いきなりワイバーンと戦うのは無理じゃないか?」
無理を通り越して不可能だ。
力があっても、使い方を知らない。
「魔法ってどうやって放つんだ?」
「魔力を杖や剣に込めて、あとはイメージです。頭の中で属性を思い描いて放ちます」
イメージ、ね。
魔力が何かもわからん俺には難易度が高すぎる。
「カガミヤはどれだけ魔法を持ってるんだ? あの能力値だ、相当あるだろ!」
目を輝かせるな。
期待が重い。
「そもそも魔法一覧ってどうやって見るんだ?」
「アビリティを開いて横にスライドです」
言われた通りに操作する。
画面が切り替わり、大量の魔法名が表示された。
読めるものと読めないものが混ざっている。
……多すぎる。
「やっぱり大量にあるな!」
「全部読めるわけじゃないがな」
試しに一つ。
読めるものを放ってみよう。
「――flame」
右手を壁へ向ける。
赤い光。
炎へと変わり、放たれる。
――ドカン!!
壁が大きく抉れた。
「……は?」
「今の、基本攻撃魔法、ですよね?」
「ありえねぇ……」
二人も困惑しているが、俺が一番困惑している。
だが、ひとまず魔法は出せた。
あとは実戦で覚えるしかない。
「とりあえず、行くしかないか。ここで試し続けても意味はないだろうし」
二人と一緒に奥へと走る。
光が見えてきた。
「――見えた!」
広場へ飛び出した瞬間――
――グワァァァァァアアア!!
圧倒的な咆哮。
最奥に鎮座するのは、巨大なワイバーン。
翼を広げ、威嚇する。
体が重い。
足が出ない。
それでも二人は俺の前に立った。
「大丈夫か、カガミヤ」
「……問題ない」
若者が前に立っているのに、逃げるわけにもいかない。
「お前を倒せば、金が入る。それだけで十分だ」
右手を突き出す。
「flame!!」
炎の弾が渦を巻き、ワイバーンへ。
――バサッ!!
「うわ、飛ぶのかよ!!」
そりゃ飛ぶよな。翼あるし。
突風に煽られる。
「上にいると当たらないな……」
広い空間を自在に飛び回る。
炎は威力はあるが、当たらなければ意味がない。
「――アビリティ」
即座に魔法一覧を表示。
その瞬間、ワイバーンが急降下。
「っ!!」
ギリギリで回避。
だが、さらに背後から突進。
「時間ねぇな!」
視界の端に映った魔法名。
「heathaze!!」
手から揺らぎが広がる。
「霧? ……って意味ねぇ!」
突進で霧散――したはずなのに。
ワイバーンの軌道が、わずかに逸れた。
今、俺を狙っていたよな?
……いや、違う。
“ズレた”。
heathaze。
熱の霞。
陽炎。
視界を歪ませる?
物理では消えない幻覚系か。
これは……使える。
炎で攻撃。
陽炎で撹乱。
「チートかどうかは知らんが、あるもんは全部使う。金になれよ、ワイバーンよ」
ワイバーンを睨みつけ、次の魔法を探した。
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