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どんな魔法も風により霧散される未来しか見えない

 まずい!! このまままともに食らえば無事では済まない!


wavewater(ウェイヴ・ワーター)!」


 広範囲水攻撃で竜巻を打ち消そうとしたんだけど…………。


「えっ」

「カガミヤさんのwavewater(ウェイヴ・ワーター)を、巻き込んだ!?」


 俺の魔法が全て、竜巻に巻き取られてしまっただと!?

 水の竜巻が出来上がるって……、威力上げちまったよ此畜生!!


frost(フロスト)!!」


 隣にいたグレールが剣を前に突き付け、冷気を水の竜巻に噴射。

 ちょうど水だったから簡単に凍ってくれた。


「た、助かった…………?」

「みたいですね。まさか、魔法を巻き取られるとは思いませんでした。これでは、迂闊に魔法を放つことが出来なくなりましたね」

「確かにな…………。それより、アマリア!! 自分だけ一人逃げやがって!」


 後ろに下がったアマリアに叫ぶと、ふーんと顔を逸らされ無視された。

 おい! 無視するな!!


「今回のワイバーンの属性、今のでわかったね。属性は、風。様々な属性を巻き取り、自身の物に変換する。ちょっと厄介だよ」

「さっき、魔法を巻き取られたのは風属性の特典だったのか。なら、また竜巻のような大きな攻撃をされたら、今回と同じように凍らせれば問題はないな」


 またワイバーンを見ると上に飛び、俺達を見下ろしていた。


 空中を自由自在に移動されるだけでこっちは不利だからなぁ、放つ系の魔法も巻き取られて倍になって返ってきたらめんどくさい。


 どう、動こうか。


「魔力を温存しているのでしたら、貴方の精霊を使いましょう」

「え、俺の? どっち?」

「今回は時空を歪める事の出来るリンク様の手をお借りしたいです」

「…………なるほどな、わかった。リンク、出てこい」


 リンクを呼ぶと、光と共にリンクが現れた。


『ふん!!! この私を片手間に使おうなんて二百年はやっ――――』

「リンク。ワイバーンと俺達の周りにワープゾーンをいくつか作ってくれ」

『私の言葉を遮らないで頂戴!! 私は偉大なる精霊よ!? 舐めるのもいい加減にしてほしいわ!!』


 あぁ、怒ってしまった。

 でも、何を言ってもこいつの場合は納得しないだろう。


 こんな所で時間を使う訳にはいかないんだよ!!


「リンク!! 時間がない、早くしてくれ!」

『え、なんでそんなに慌てて――――キャァァァァアア!! ワイバーンじゃないのよ!! なんであんなモンスターを相手にしているのよ!!』


 精霊がSランクのワイバーンにビビるなよ…………。


『わ、わかったわよ。やればいいのでしょう、やれば!!』

「あぁ、任せた」


 リンクは俺の魔力を使い、黒い球体を作り出す。


 あれは時空を歪めるモンスター、ラムウが作り出した球体と一緒。

 放つ系の攻撃魔法を好きなところにワープさせることが出来る。


 これで、相手が飛んでいても戦える。

 近距離で魔法を放ってやるよ!!



 ――――グワァァァァァァアアアアアア!!!



 っ、またしてもワイバーンは竜巻を作り出し、氷の筒を破壊。俺達に向かって放たれた。


「グレール!!」

「問題ありません!!」


 さっきと同じように凍らせてやる!


wavewater(ウェイヴ・ワーター)!!」

frost(フロスト)!」


 広範囲攻撃の水を操作し、わざと竜巻に巻き取らせ、グレールの冷気で凍らせる。


 またしても氷の筒が作られた。

 すぐさま次の魔法に移行。


「|Mitrailleuseflameミトラィユーズ・フレイム!!」


 リンクが作り出した球体に、ガトリング砲レベルの勢いはある炎の球体を送り込み、ワイバーンへ直接ぶっ放した。


 四方から降り注ぐ炎の球体。

 どうやって避けるつもりっ――――



 ――――――――バサバサバサバサ!!!!



「あ、せこっ!!!」

「あればっかりは仕方がないと思いますよ、カガミヤさん」


 翼で風を起こし、炎を消しやがった。

 これって、今回炎魔法不利じゃねぇか??


「…………あの、アマリア様」

「なに?」

「音魔法って、どこまでの効果があります?」


 え、音魔法?

ここまで読んで下さりありがとうございます!

出来れば次回も読んでいただけると嬉しいです!


出来れば☆やブクマなどを頂けるとモチベにつながります。もし、少しでも面白いと思ってくださったらぜひ、御気軽にポチッとして頂けると嬉しいです!


よろしくお願いします(*・ω・)*_ _)ペコリ

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