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模擬戦は良い経験になる

 戦闘開始された瞬間、動き出したのはロゼ姫。

 自身達を守るように酸を作り出した。


acid(アシッド)


 あれは、相手の動きを牽制するためにも使えるのか。

 先制を取られたのは痛かったな、おかげで迂闊に動けなくなってしまった。


「カガミヤ、どうする」

「俺がacid(アシッド)をかき消す。お前はグレールの相手、お願いできるか?」

「わ、わかった」


 緊張しているな、当たり前だ。


 グレールは強い。

 アルカと同じ戦闘方法だし、一歩でも後れを取れば畳みこまれる。


「援護は任せろ」


 俺が言うと、何故かアルカは笑顔になり、満面な笑みを浮かべ「任せたぞ!」と言ってきた。


 安心したような顔を浮かべられたんだが、俺は援護なんてしたことなんかないぞ? 

 なんとなくこう言った方がいいかなと思って言っただけなんだけど……。


 なぜそこまで……はぁ……。


「あんな顔をさせてしまったのなら、やりきるしかないじゃん…………」


 魔力を右手に集中し、高める。

 アルカの動きに合わせるように、適切なサポートをしなければならない。


 今まではこれをリヒトがしてくれていたが、今回は俺がやらなければならん。


 アルカは、地面を蹴り酸に囲まれている二人に駆けだした。


「させないわ」


 ロゼ姫が酸を操りアルカに向けて放つ。

 そんなことさせるかよ!


acqua(アクア)


 こちらも水属性の基本魔法を出し、相殺。

 アルカの進む道を作り出す。


「――――参ります」


 やっと、グレールが動き出した。


 剣を構え、向かってくるアルカを見ている。

 地面を蹴って、迎え撃った。


 姿勢をアルカより低くし、腹部を狙い水平に剣を切りつける。

 瞬間、足に力を込め急停止、アルカはすぐさま後ろに跳びうまく回避した。


「思っている以上に筋力はあるみたいですね」


 今のは、アルカが脚力を鍛えていたから出来た荒業。

 普通は前のめりになりバランスを崩す。


 アルカが態勢を直す前に、グレールはまたしても走った。


「っ、|groundspadaグランド・スパーダ


 グレールが目の前に来る前にと思ったのだろう。

 土の剣でリーチを伸ばし切りつけた。


 迫る刃を視界に入れつつ、走る足を止めず避ける。

 近付いて来るグレールに焦り、アルカが後ろに下がろうとしているが、それは無理だ。


 下がる前に地の剣を砕かれ、アルカの目の前まで一気に迫る。


「っ!?」


 終わり――――そう思っているような顔だ。


heathaze(ヒートヘイズ)


 アルカの幻覚を作り、視線を逸らす。

 距離的に少ししか意識を逸らす事が出来ないが、アルカなら避けられる。


「…………これですか、幻影。案外、厄介な魔法ですね」


 陽炎を切ったグレールは、俺の近くまで下がってきたアルカを睨む。

 近くにいる俺までその視線を注がれ体が強ばっちまうな……。


「アルカ様の身体能力は侮れないですね。ロゼ姫、私が貴女に合わせます。ドンさんとフィンさんを出していただいてもいいですか」

「わかりました。|dolphinacidドルフィン・アシッド


 あれは、リヒトと模擬戦時に出していたイルカ二匹。


 あのイルカは何が出来るんだろうか、イルカってなにができっ――――


「ドンちゃん、フィンちゃん、超音波!!」


 氷で作った杖を前に出し物騒な事をロゼ姫が口にした時、イルカ二匹は俺達に向けて泳ぐ。


 口を大きく開き、鼓膜を震わせる耳障りな音を出してきやがった!!


「くっそ!!」


 耳を塞がねぇと鼓膜が破れる!!

 っ、まずい、グレールが俺達に向かって来てる。


「~~~~~flame(フレイム)!!!」


 ひとまず、この超音波をどうにかしないと!!


 flame(フレイム)を爆発させ、超音波を威力を抑える。


 目の前では小さな爆発が複数。

 視界が遮られたが、超音波はどうにかなった。


 グレールは次、どう動く――………


「っ! 後ろか!!」


 爆風が俺達を包み込んでいる中、後ろから気配。

 振り向くと、剣を横一線に振りかざすグレールの姿。


 後ろに下がりながら炎を拳に纏わせ、手の甲でグレールの剣を受け流す。


 アルカと一瞬だけ目を合わせると、すぐに俺の考えを理解。


 俺がグレールの剣を受け止め流した際、アルカは姿勢を低くしグレールの懐へ。


 すぐに後ろへ下がろうとしたが、許さん。


turboflame(トュルボー・フレイム)


 炎の竜巻を作り出し逃げ場を封じる。

 アルカの剣はそのままグレールの腹部を切りつけた。

ここまで読んで下さりありがとうございます!

出来れば次回も読んでいただけると嬉しいです!


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よろしくお願いします(*・ω・)*_ _)ペコリ

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