女子会は男子禁制なんじゃないのか?
「では、第一回!! 女子会を始めましょう!!!」
「おー!!!」
……………………さて、女子会が始まるみたいだからな。
俺達男子はいなくなろうか。
俺がお世話になっている城の一室で、何故か急に女子会を始めるとかほざいているロゼ姫。
リヒトが何故かワクワクしているけど、ここに女子と呼ばれるのはお前らだけだぞ。
現在は壁側にいるグレール、俺の隣で目を丸くしているアルカ。俺の隣で浮いているアマリアと……。
男女の比率は圧倒的に男性が多い、女子会なんて成り立つのか?
「それじゃ、俺達はこれで…………」
「お待ちくださいチサト様。今から楽しい時間が始まるのです、出て行くなど許しませんよ」
ちっ、腕をロゼ姫に掴まれた。
流石に振り払うと、壁の方に立っているグレールが何をしてくるか分からないから、迂闊に動けない。
「あれ、アマリア様、どこに行かれるのですか?」
「あっ」
?! アマリアてめぇええ!! 俺を置いて逃げようとしやがったな!
だが、残念。リヒトに見つかってやんの、ざまぁああ。
「ねぇ、女子会は普通、男子禁制なんじゃないの? 僕達男性陣に聞かれてはいけない話をするんじゃないの? 恋愛とか」
アマリアの言葉に、リヒトとロゼ姫は目を丸くして顔を見合わせた。
おいおい、お前らはどういう意味を込めて”女子会”ってほざいていたんだよ。
「うーん。それじゃ、チサトさんはいらないです」
「解放されたのはいいんだが、何故こんなにも心が痛いんだろうか。ロゼ姫って、俺の事嫌いなのかなぁ」
まぁ、いいや。
俺は邪魔みたいだし、いなくなろう。
「それじゃ。僕もいらないと思うから、知里と一緒に抜けよう」
「「駄目ですよ」」
「っ、え?」
あ、アマリアの両腕がリヒトとロゼ姫に掴まれている。
なんでアマリアが必要なのかはわからないけど、俺に被害が出る前に逃げさせてもらう。
「お、俺は必要か?」
やっとアルカが現状を理解したらしい、俺について来ようと立ち上がった。
「アルカさん……。そうですね、アマリア様がいないと、チサト様が何をするかわからないですし、制御役は必要かもしれないですね。よし、アルカさんは許しましょう」
「ありがとうございます!!」
何を基準に決められているのかわからないけど、アルカは解放された。
というか、なんで俺が一番の問題児みたいな扱いされているんだよ! ふざけるな!
「もう、行くぞアルカ…………」
「カガミヤ、とばっちりだな」
「まったくだ…………」
…………後ろからの視線がうるさいが、俺は無視。
選ばれたことを光栄に思え、アマリア。
そのまま俺達は部屋を出て行った。
さて、俺達はどのように時間を潰そうかなぁ。
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