表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

110/646

仲間を売ったわけではなく効率の良い選択をしただけだ

 俺達が修行している時に、リヒトとロゼ姫が話していたことを掻い摘んで話してくれた。


「私にロゼ姫様は言って下さったのです。私達のことを、”お互いに高め合い、支え合えるチーム”と。その時、ロゼ姫様は”自身で感じて、冒険者の大変さを知り、命の大事さを感じたいのです”と言っていたのです」

「なるほど。俺達と共に冒険者として動き、色々経験していきたいという事か。今の姫という立場では難しいが、俺達と共に冒険者になれば問題ないという事か」


 俺の質問に、ロゼ姫は軽く頷いた。


「そうです」

「だが、それは難しいんじゃないか? まず、冒険者になる事を親が認めてくれるのか?」

「チサト様が言って下さればおそらく可能です」

「俺を利用するな」


 こいつ、俺をまたあの地獄(王妃)に行かせるつもりだ。

 絶対に嫌だよ、俺はもう行きたくない。また頬やら頭やらを握られたり触られたくない。


「ですが、私の魔法は少々使えるかと思いますよ?」

「確かに酸の魔法は使えるし、強い。だがな…………」

「私が行けばグレールも共に行けます」

「本人に確認せずでいいのか…………」


 グレールを見ると、表情一つ変えずに頷いている。

 まっ、わかってはいた。


「でもよぉ…………」


 めんどくさい、あの親を説得するのは本当にめんどくさい。


 姫という名前だけで融通が利くことが多いと予想は出来る。

 グレールのような強い執事も付いてくるし、いい事は沢山あるのは理解している。


 だが、説得がなぁ………。


「カガミヤ、そんなに大変な人なのか? 王妃様」

「そうだ、本当にたいへっ…………」


 そういえば、アルカとリヒト、こいつら……顔はいいよな。

 アルカもイケメンというよりかは可愛い系の顔、リヒトも同じ。


 王妃がイケメン系が好きなのなら効果は薄いだろうが、王はどっちかというと身長低かったし可愛い系の顔だっただろう。


 可愛い系も好きなはず―――よしっ。


「アルカとリヒト、お前らの出番だ」

「「…………え?」」


 ※


「む、無理無理無理!!!」

「何を考えているんですかカガミヤさん!! 私達に王妃様の説得なんて、絶対に無理ですよ!!」

「いける、お前らならいける。大丈夫だ、ただお願いするだけでいい」

「「絶対にむりぃぃぃいいいいい!!!」」


 王妃と王の部屋の前に移動し、ドアを開けさせようとしても、二人は頑なに開けない。

 何度俺達が大丈夫と言っても、怯えてしまってこの様。


 もう、力技で行くしか…………。


 アルカとリヒト、俺で取っ組み合いをしていると、王妃達がいる扉が開かれた。


「何をしているのですか」

「「あっ…………」」


 王妃が扉から出てきてしまった。

 取っ組み合いしていた俺達を見下ろしてくる。これは、逃げた方がいいか?


「あ、あの…………」

「すまんでした…………」


 二人が涙目。

 そりゃそうだ、王妃に無言で見下ろされているのだから。

 俺はもうこいつの恐ろしさを知っているから、もう虚無。意識が来ないことを祈ります。


「…………貴方達、なんてかわいいのぉぉぉお!!!」



 ――――――ぎゅっ!!!



「「え、ぇぇぇええ!?」」


 アルカとリヒトに王妃の意識が逸れた瞬間に、俺は隙間を縫ってその場からはなれてっと。

 よしよし、おしくらまんじゅう状態の三人から逃げる事が出来た。


「はぁ、助かった…………」

「いえ、こちらも安全地帯ではありませんよ」

「え?」


 あ、あれ? グレールの顔が青い? 

 表情は真顔だけど、気づかれないくらいゆっくりロゼ姫から離れているような気がする。


 ロゼ姫を見ると…………あっ。


「お~か~あ~さ~ま~。アルカ様で我慢してください。リヒト様は私のですよ」

「あら、ロゼ。駄目よ、この子二人は私のよ、いくら娘であるロゼでも譲れないわ」

「駄目です、私の方が先にリヒト様に出会ったのです。返してください」

「嫌よ、親孝行と思いなさい、ロゼ」

「お断りさせていただきます。早く、リヒト様から手を離してください。今すぐに」

「嫌よ、絶対に嫌」


 ロゼ姫がリヒトの手を掴み、王妃も離さない。

 だが、アルカも抱かれているから離れることが出来ず、二人は俺に助けを求めてきた。涙目で。


 俺も助けを求めるようにアマリアとグレール、ヒュース皇子に目線を向けるが、一気に顔を逸らされた。


 これは…………うん。


 アルカとリヒト達に任せよう。そういう意味を込めて親指を立てた。


「さて、後は二人に任せて俺達は寝るぞ」

「「「はーい」」」


「「まってくださぁぁぁぁああああい!!!!」」

ここまで読んで下さりありがとうございます!

出来れば次回も読んでいただけると嬉しいです!


出来れば☆やブクマなどを頂けるとモチベにつながります。もし、少しでも面白いと思ってくださったらぜひ、御気軽にポチッとして頂けると嬉しいです!


よろしくお願いします(*・ω・)*_ _)ペコリ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ