さらけ出された心
声優に憧れた2人の男のお話
何度無謀と言われ、心がおられそうになっても諦めなかった。夢である声優になるため、他の人にも自分と同じ感動を、夢を与えられる人間になるため。
転んで、立ち上がってを繰り返し続けた男たちの物語。
※不定期更新、R18に該当するものは書かないように致します。ただし、R15に該当するものは筆者判断で書く場合がございますので、注意してお読みください。
この話はフィクションです。実際の人物や団体とは一切の関係はありません。
話は随時書き足していく形になります。
これは、私の人生について書いた物語である。
私は、高校二年生の頃、自分が将来やりたいことが見つかっていなかった。
見つかっていないといっても、本当に見つかっていない訳では無い。
私には夢があった
声優になりたかった。
私は小学生の頃、田舎から都会に引っ越した。私は都会に引っ越すことは悲しいことだけど、少し楽しみにしていた。
「どんな友達ができるのかなぁ」
「どんな出会いがあるかなぁ」
こういう思いがあった。
しかし、消極的だった私はクラスでも比較的に一人でいた。
友達もそんなにできなかった。
そして、そんな状態で私は中学生になった。何かが変わると期待する気持ちもあった。
けど、結局小学生の時と何も変わらなかった。自分自身を押し殺して、他人の迷惑にならないように生きる。
そんな自分が嫌だった。
そんな時私は友達に連れていかれたイベントで、とある声優に出会った。
その人を初めて見たときは、とても静かというか、消極的というか、なにかにすごい怯えてるように見えました
私はその人になにか似たものを感じ、その人のことを考えたり、気にしたりして過ごしていくうちに、いつしか1人のファンとして好きになりました。
そして、中学校の卒業式の2日後にあったラジオでその人はこんなことを言いました。
「私は、デビューした当初は周りにいる色んな人達に怯えていた。だからその人たちを怒らせないようにって考えてた。だけど、デビューして2年たって、その間におもったの、自分は怖かったんだって。自分自身を出すのが怖かったんだって。だって私、自分自身をさらけ出すと怒られるって思ってたから、自分自身を押さえて、怒られないようにって怯えてたんだもん。そういうことに気づいたおかげで、私はいろんなことに前向きに進めるようになれた。だから、自分自身のことをさらけ出すと嫌われたり、怒られたりすると思っている人達に私は伝えたい。
もっと自分らしく生きろ!ってね。」
私はそれを聞いたときに
「そっか。自分自身をさらけ出してなんの問題があるんだ。だって、他人のために自分自身を押さえつけるなんてなんのいい事があるんだ。」
とか
「さらけ出すと怒られるって思ってるのは自分だけなんじゃないか」
って
そう思ったら、すごい気が楽になったことを今もはっきり覚えています。
そして、高校に入って自分がやりたいことを沢山やった。だけど、冒頭のように思ったり、自分がやりたいことは現実的なのかって思うようになってしまった。
そんな時、私はあの声優の言ってくれたことを思い出した。
そして、思い切ってそれを友達に言ってみた。
そして、それを聞いた友達は自分と同じことを思ってたことを告げてくれた。
そして、そこから私は友達と一緒に声優をめざした。
私はこの時、心の底から自分自身をさらけ出して、よかったと思った。