第ニ十一話 罰則
……えっ?
うっ嘘、だろ…
なっ、何で……
オカ・シイ・ダロ………
ショックのあまり、頭が真っ白になった。
長い間だったのか、それとも短い間だったのか、
どのぐらい時間がたったのか判らないが、
またウィンドウが消える。
そして、さっきの様に、また表示される。
[
不正解でしたので、ペナルティが発動します。
]
何だよ!
ペナルティって!
聞いてないよ!
そういうのは、最初に言っておけよ!
フェアじゃないぜ!
って言うか、どんなペナルティだよ!
まさか、間違い、即、死とか無いよな!
いや、即死だったら、俺、もう死んでるし。
俺、生きてるよな?
あれ?
「生きている」って何だ?
え~と、「若さ」は「ふりむかないこと」だよな。
そして「愛」は「ためらわないこと」だな。
じゃあ、「生きている」って何ですか?
教えてください宇宙K事!
いや、落ち着けヲレ。
「生きている」の定義はわからんが、多分オレは生きている。
つまり、ペナルティは、即死ではないようだ。
では、どんなペナルティが………
寿命が減るとか、運気が下がるとか、身体の一部が奪われるとか、
嫌な想像が、次から次へと湧いてくる。
負のスパイラルに落ち入ろうとする俺の前に、
ウィンドウが表示される。
[ ペナルティの対象が見つかりません!
Error が削除されました。
ペナルティの発動を終了します。 ]
……えっ?
うっ嘘、だろ…
ペナルティに恐怖した、俺の気持ちは何処へ?
い、いや、ラッキーっちゃあ、ラッキーなんだけど。
何か、納得がいかん!
じゃあ、ペナルティが欲しかったのか、と言われれば、
答えは勿論、NO!だ。
何にせよ、何も無くてよかった……
本当に何も無いよな?
とりあえず、気がつく限りでは、変化は無いように思える。
『数字』もまだ見えているし……な。
どうやら、一度間違えれば、すぐに
GAME OVER
という訳ではないようだ。
そして、いつの間にか、最後のペナルティが云々という、
ウィンドウも消えている。
しまったなぁ。
あのウィンドウも調べてみたかったんだけど……
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