Lantern プロローグ
はじめまして、雪戌と申します。初投稿なので暖かく見守っていただければ嬉しいです。
よろしくお願いします!
さまよい続けてもうどれだけたつだろう。
何時間?何年?そんなことはさまよい続けているうちに忘れてしまった。
ふと、私の前に町が目に入った。
流石にもうふらふらで思考もまとまらない、休みたいと体が悲鳴をあげている。
そうだ、どこかに人に化けて住まわせてもらおう。
私は岩陰に隠れて人に化けた、ローブ姿の少女、‥ふむ、まぁこんなところかと姿を確認する。
そう、私は人ではない。
私は幽霊だ、さまよい続ける幽霊、いや、なり損ないの幽霊か。
まぁ、そんなこと言ったってどうにもならないし焦燥感と後悔が積もるばかりだ。
幽霊の少女はローブを羽織りランタンを持って歩きだした。
居場所を探して、灯りを探して、さまよいを休めるために。